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論叢(Article)

論叢(Article)

本研究はイギリスの孤児院の創設者ジョージ・ミュラー研究の一貫であるが，本稿では，ミュラーの来日(1886～1887)をめぐる宣教の足跡を明らかにしたものである．それを通してミュラーという人物に当時の日本のキリスト教界がどのように反応し，また影響されたのかについて議論した．具体的には新栄教会など東京，横浜の諸教会のミュラーの受け入れに関する経緯，そして同志社でのミュラーの説教内容とその経緯と意義を明らかにした．この説教内容は1889年に新島襄が序文を書き小冊子『ジョージ・ミューラル氏小伝幷演説 信仰の生涯』として発行されたが，それが山室軍平らの社会事業家へ強い影響を与えることになる．これらの事実を残された史資料に基づいて明らかにした．, This article is a part of my research series on George Müller, the founder of the British Orphanage. The purpose of this article is to accurately reveal the footprints of Müller's ministry in Japan (1886-1887) that have not been analyzed so far. We discuss the historical impact of Müller on Japanese Christianity and social welfare, and consequently clarify important historical facts about the acceptance of Müller by Japanese churches at that time. We also clarify that the content of Müller's sermons given at the Doshisha (its content was published as a booklet) influenced Gumpei Yamamuro and other social workers in the Meiji era., 論説(Article), ジョージ・ミュラーのキリスト教福祉思想が日本社会事業へ与えた影響に関する研究

1. 巻頭言:2019年度の報告にあたって2. コラム:致遠館の調査を通して明らかになったこと3. 資料業務4. 展示5. 公開講演会・シンポジウム6. 研究活動7. 第177回新島襄生誕記念会8. ハリス理化学館同志社ギャラリー9. 新島旧邸10. 委員会

2020年3月に学校法人同志社を停年退職された百合野正博同志社大学名誉教授の学問上の特徴、お人柄、強烈な愛校心について紹介している。, 百合野正博教授古稀祝賀記念号(Honorable issue in commemoration of Prof. Masahiro Yurino's 70 years of age)

同志社大学は、その創立の経緯から私立大学であることを誇りとし、また、同志社建学の精神の教育を学生に対して活発に行っている。建学の精神は、主に創立者である新島襄の生涯を語ることで伝えられ、主に日本人学生を対象とした新島に関する講座やプログラムも多い。しかし、盲点はないのだろうか。本稿は、2011年度から2019年度にかけて、700名以上、35か国を超える留学生に対して行われてきた「同志社を学ぼう～同志社の建学の精神と新島襄の生涯」の授業の感想レポートと、そのレポートから抽出されたキーワードで構成された質問紙による調査（2019年度秋学期実施）の結果をまとめたものである。この授業は、同志社大学日本語・日本文化教育センターの「日本の文化」の科目のうちの1コマで行われている。調査から明らかになったことは、留学生は、同志社の建学の経緯や新島襄のことをほとんど知らずに同志社にやってくるが、この授業で新島の生涯を知ることにより、多くの留学生が同志社で学ぶことの意義を確認する。欧米系留学生と中国人留学生とでは、強い印象を受ける部分に違いがあるものの、新島襄が留学したように、日本にやってきた留学生達は、いわば「ミニ新島襄」である。言葉の壁がある彼らにしっかりと、新島襄の生涯について伝えることで、建学の精神の教育を積極的に行うことは、人口減少社会の日本において優秀な外国人人材を確保、育成するという時代の要請であり、「国際主義」を謳う同志社の使命であり、また同志社のダイバーシティ推進の精神にものっとったものであろう。, 20周年記念特別号, 実践報告(Practice report)

資料紹介(Material)

論叢(Article)

1. 巻頭言:2018年度の報告にあたって2. コラム:『同志社百五十年史』の準備作業に着手. 未整理資料の整理事業について3. 資料業務4. 展示5. 公開講演会・シンポジウム6. 研究活動7. 第176回新島襄生誕記念会8. ハリス理化学館同志社ギャラリー9. 新島旧邸10. 委員会

1. 巻頭言:2017年度の報告にあたって2. コラム:新出八重書簡の紹介と解説. 新島襄の「地質構造図」3. 資料業務4. 展示5. 公開講演会・シンポジウム6. 研究活動7. 第175回新島襄生誕記念会8. ハリス理化学館同志社ギャラリー9. 新島旧邸10. 委員会

1880年代から90年代にかけての同志社の大学設立運動史研究において、しばしば疑問視されるのが、寄附を約束した人物が「実際に」いかほどの額を拠出したのか、という問題である。寄附窓口となった新聞記事や同志社社史資料センター所蔵簿冊を通じ、著名な個々人の寄附額を確定するとともに、以下の結論を導き出した。寄附は「申込」「支払」の二段階で募集されたので、会計が混乱し、最終的決算は1897年にずれこんだ。「申込」に対する納入率は8割弱、当初目標額約70,000円に対しては約7割の達成率となった。, 論説(Article)

1. 巻頭言:2016年度の報告にあたって2. コラム：「新島公義宛書簡等資料」の整理と紹介3. 資料業務4. 展示5. 研究活動6. 第174回新島襄生誕記念会7. ハリス理化学館同志社ギャラリー8. 新島旧邸9. 委員会

新島夫妻との思い出を綴った大島正満の随筆が存する。それは第二次世界大戦直後に小学校国語教科書にも掲載されていたが、これまできちんと調査されてこなかった。そこで今回調査したところ、六種のエッセイが存在することが明らかになった。, 研究ノート

1. 巻頭言:2015年度の報告にあたって2. コラム：奥村多喜衛が紡ぐハワイ、高知、同志社の絆3. 資料業務4. 展示5. 公開講演会・シンポジウム6. 研究活動7. 第173回新島襄生誕記念会8. ハリス理化学館同志社ギャラリー9. 新島旧邸10. 委員会

1. 巻頭言:2014年度の報告にあたって2. コラム:京都との縁～2014年を振り返って3. 資料業務4. 展示5. 公開講演会・シンポジウム6. 研究活動7. 第172回新島襄生誕記念会8. ハリス理化学館同志社ギャラリー9. 新島旧邸10. 委員会

日本の近代体育の授業は1878年設立の体操伝習所ではなく,新島襄が創立した同志社で1876年に行われた.その源流は,彼が1867から在籍し卒業したアメリカ初の体育学科と体育館を創設したアーモスト大学の学生の健康を目的とした体育の授業である.我が国の体育の教授法の研究と体育教員の養成を目的とした体操伝習所の指導者として、アーモスト大学のリーランドを招聘したのは、新島が案内した岩倉具視使節団のアーモスト大学訪問がきっかけであった., Doshisha was the first in Japan to give the modern physical education class in 1876. It was 2 years prior to the foundation of Taiso Denshusho. The class has its source from Amherst College; the first college in USA that established department of hygiene and physical education and also the first to build a college gymnasium. Neesima attended the physical education class at Amherst College during his stay from 1867 to1870. In 1878, Dr. G.A.Leland at Amherst College was invited to establish Taiso Denshusho in Japan. The purpose was to study the method of physical education teaching and educating teachers. Neesima guided Iwakura Mission visiting Amherst College and lead the way for the establishment.

1. 巻頭言:同志社社史資料センター設立10周年にあたって2. ハリス理化学館同志社ギャラリー開館経緯について3. コラム:2014年度に向けて4. 資料業務5. 展示6. 公開講演会・シンポジウム7. 研究活動8. 第171回新島襄生誕記念会9. ハリス理化学館同志社ギャラリー10. 新島旧邸11. 委員会

1. 巻頭言:2012年度の報告にあたって2. コラム:2012年度を終えて3. 資料業務4. 展示5. 公開講演会6. 研究活動7. 第170回新島襄生誕記念会8. 新島旧邸9. 委員会

論説(Article)

1. 巻頭言:2011年度の報告にあたって2. コラム:会津における地震被害3. 資料業務4. 展示5. 公開講演会6. 研究活動7. 第169回新島襄生誕記念会8. 新島旧邸9. 委員会

論説(Article)

1. 巻頭言:2010年度の報告にあたって2. 相国寺旧境内と薩摩藩邸跡の発掘調査3. 資料業務4. 展示5. 公開講演会6. 研究活動7. 第168回新島襄生誕記念会8. 新島旧邸9. 委員会

1. 巻頭言:2009年度の報告にあたって2. コラム:会津藩士の京都評判記3. 資料業務4. 展示5. 公開講演会6. 研究活動7. 第167回新島襄生誕記念会8. 新島旧邸9. 委員会

1. 巻頭言:2008年度の報告にあたって2. コラム:早稲田大学野球部寮 安部寮3. 資料業務4. 博物館学芸員課程の「学外実習」5. 展示6. 公開講演会・シンポジウム7. 研究活動8. 第166回新島襄生誕記念会9. 新島旧邸10. 委員会

新島襄の医学校設立構想を、1880年代初頭における国および京都府の医学教育政策の中で捉えることを目的とした。1882年の京都府会は、府医学校への地方税支弁全廃を可決するが、その背後には、私立医学校と手を組んだ新島に、府医学校を引き継がせることができるとの判断があった。知事の原案執行によりこの目論見は実現しなかったが、医学校計画はアメリカン・ボード宣教医ベリーも加わって、京都民立医学社構想として展開していく。, 論説

1. 巻頭言:2007年度の報告にあたって2. コラム「新島襄の父民治の自筆和歌を発見して- 「マタイによる福音書」を踏まえた和歌-」(神谷 勝広)3. 資料業務4. 展示5. 公開講演会6. 研究活動7. 第165回新島襄生誕記念会8. 新島旧邸9. 委員会同志社社史資料センター規定

同志社建学の父の一人、D.W.ラーネッド博士は、イェール大学大学院でPh.Dの学位を得たのちの1873〜75年の2年間、ミズーリ州の新設大学セイヤー・カレッジでギリシア語の教師を務めた。しかし現在まで、このセイヤー・カレッジの実態は明らかにされていなかった。今回、筆者が発掘した資料により、その大学の実態一端を紹介し、あわせてラーネッドにとってのその時代の意味を考察した。

1. コラム「クラーク記念館の保存修理」2. 資料業務3. 展示4. 『同志社歳時記』所収画像の整理5. 公開講演会6. 研究活動7. 第164回新島襄生誕記念会8. 新島旧邸9. 委員会同志社社史資料センター規定

新島襄は1867年から1870年に亘り、アーモスト大学に留学し、同大学を卒業した。彼の寄宿舎生活、恩師や交友関係、教育環境、大学町の雰囲気等につき、アーモスト大学アーカイヴズ保有の資料をスライドで上映する。当時の新聞記事、入場券、署名簿、写真等を含み、新島の履修したと考えられる科目が提示されている。, Niijima Jo studied at Amherst College from 1867 to 1870, and was graduated from it with a BS. "Amherst's Honored Son" is a presentation by slides of a great many photographs list of Niijima's classes is also attached. A list of Niijima's classes is also attached., 講演(Lecture)

1. コラム「やはりチャペルが」2. 資料活動3. 展示4. 同志社創立130周年記念展示会報告5. コラム「最初の社史資料調査員として」6. 公開講演会7. 研究活動8. 第162回新島襄生誕記念会9. 第163回新島襄生誕記念会10. 新島旧邸11. 委員会同志社社史資料センター規定

Original sin is an important concern for Christian Education. If one thinks that one of the responsibilities of education is to build character, one is obliged to confront the problems of original sin. However, how can one deal with them through educational care? The problems are so hard to solve that St. Paul bewailed his own misery saying “What a wretched man I am! Who will rescue me from this body of death ?” St. Paul found his solution in the redemption of Jesus Christ. This shows us that education itself must be part of the attempt to build character in people who are under the control of sin. One must ask who is able to complete the educational aim of forming the character of children without the support of evangelical care. In this short article, the our main concern is to examine how the pioneers of Christioan Education in Japan saw the problems of the original sin of their students when they tried to begin their educational mission in Christian-centere colleges.

6, KJ00000696503, P

イギリスのブリストルにおいて神のみ頼る方法で孤児院を創設したジョージ・ミュラーの同志社での講演全文が明治22(1889)年に津田仙主宰の學農社より『ジョージ・ミューラル氏小伝并演説 信仰の生涯 全』として公刊された。新島襄が前文を書き詳細を伝えている。この小冊子を読んだ山室軍平が同志社入学を決意することになり、石井十次は「日本のミュラーになる」決意をする。昭和10（1935）年に山室軍平が不二家書房から復刻した。, 44p ; 19cm, 刊本, 静岡 : 池田次郎吉 (発行) ; 東京 : 學農社 (発賣) , 1889.4, [ジョージ・ミューラル述] ; 池田次郎吉編, 序: 新島襄 ; 跋: 津田仙, 内容: ジョージミューラル先生小傳, 信仰 : ジョージ・ミューラル先生演説