Neesima's Plan to Establish a Medical School under the Local Condition of Medical Education-The Process in the beginning of 1880s

新島襄の医学校設立構想を、1880年代初頭における国および京都府の医学教育政策の中で捉えることを目的とした。1882年の京都府会は、府医学校への地方税支弁全廃を可決するが、その背後には、私立医学校と手を組んだ新島に、府医学校を引き継がせることができるとの判断があった。知事の原案執行によりこの目論見は実現しなかったが、医学校計画はアメリカン・ボード宣教医ベリーも加わって、京都民立医学社構想として展開していく。
論説