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本稿では2022年度春・夏学期の社会学科における経験学習科目「サービスラーニング」について報告する。社会学科では5地域においてサービスラーニングを実施している。社会学科のサービスラーニングの特徴としては通年で実施することを原則とし、各地域でサービスラーニングを実施している。また、教員はいずれかの地域のサービスラーニングに関わっているという特徴がある。本稿では各地域のサービスラーニングにおける活動内容や成果、課題等を報告する。, This paper reports the progress of the experiential learning course called "Service Learning" in the School of Sociology for the 2022 Spring and Summer semesters. The School of Sociology conducted Service-Learning courses in five different neighboring regions to the campus. As a unique feature of the learning service offered by the School of Sociology, such learning activities are available to students throughout the academic year while other departments only offer semester-long one-credit short trainings. And, further, each service-learning has its targeted regional community for student activities. In addition, instructors are assigned to a specific local community to be fully immersed in the regional network with the stakeholders. In this report, we will report on the activities, learning processes, results, and issues to highlight in each regional community.

近年、宅配便の送り状に代表されるようなビジネスフォーム印刷では、ペーパレス化が進み需要が減ってきている。一方で既存の設備を活用して多品種、小ロットのビジネスフォーム印刷を行う仕事が増えている。そこで安価な丁合検査システムを提案し実際の印刷工場で評価して有効性を検証した。Recently, the demand for business form printing as typified by home delivery service slip has been decreasing due to promoting paperless. On the other hand, the printing work is increasing such as business form printing of high-mix and small lots production with the effective use of existing facilities. Therefore, an inexpensive collation inspection system was proposed and verified effectiveness by the introduction of it into an actual printing factory.

山陽小野田市立山口東京理科大学（本学）は，2021年度に文部科学省「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度（リテラシーレベル）」及び「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度（リテラシーレベル）プラス」に選定された．また，2023年4月には，工学部に数理情報科学科（仮称）を新設予定であり，データサイエンス教育の充実化を図っている．データサイエンスでは統計や機械学習を用いた分析が必要であり，プログラミングのスキルは必須である．本講義で導入したGoogle Colaboratoryは，Pythonをブラウザから実行できるアプリケーションで，無料で利用可能，環境構築不要，機械学習やディープラーニングの環境の構築が可能，CPU及びGPU環境を利用可能などの多くの利点を有する。現在プログラミングの講義がない応用化学科の学生に対してプログラミングへの抵抗を少しでも和らげ，興味を喚起するために，1コマと少ない回数ではあるが，担当講義である分析化学においてGoogle Colaboratoryによるプログラミングの回を取り入れた．本稿ではGoogle Colaboratoryを使用した図表の作成内容及び講義終了後のアンケート結果について報告する．

初等教育では「外国語活動」としながらも、その内容のほとんどは「英語」であることに問題意識をもち、いかに初等教育時に「外国語理解」や「異文化理解」を促すかを検討したものである。本研究は、「音楽」を介した「多言語教育」の基盤定着および「プログラミング」の教育支援における可能性を総合的に検討するものである。本研究の目的は、① 従来の科目完結型の授業を融合させることで、グローバル化する現代において児童たちの柔軟な思考力を成長させる教材を作成すること、そしてそれを実行するために② 「音楽」、「プログラミング」、「ドイツ語」等、各「科目」の特性を活かした戦略的視点を有する授業試演プログラム構築を目指すことである。

本研究は，直接的な体験を重視する幼児教育において，プログラミング的思考を遊びの中で形成する可能性を実践的に検討するものである。幼児教育現場のデジタル環境については，教師にとっての必要性は認められつつあるが，子どもへの安易な導入は不安視されている。一方で，平成29年改訂幼稚園教育要領では，プログラミング的思考の基礎となる内容の実施が明記された。それらから，本研究では，幼児用プログラミング教材を用いた活動やルーブリック評価の試行を通して，幼児教育への導入の可能性を検討した。

This paper presents our design for programming teaching for elementary school students. We use a microcontroller and LEDs to build a digital lantern as a theme of programming. We believe this is intuitive as operation behavior of a program appears in lighting change. In addition, building an original digital lantern requires blending original colors, which motivates learners to write an original program. We carried out three extension courses using the designed teaching materials and found their effectiveness and room for improvement. This paper reports such lessons learned from our trials.

本研究は，音楽科における発達の段階を視野に入れた「省察」の姿を設定し，その姿を引き出すためのしかけとして，音楽づくり授業におけるプログラミング活用を試みたものである。低学年という発達段階や児童の実態，音楽づくりのねらいや学習目標を踏まえ，ビジュアル言語型プログラミングソフトを選択・活用して授業実践を行い，児童が音楽をつくるプロセスの分析を行った。その結果，発話記録より「反対言葉（旋律の反行型）」や「しりとり（同じ音でつなぐ）」といった語が頻出する等，児童らが「呼びかけとこたえ」をどのようにつなげるか，旋律のつなげ方について試行錯誤しながら音楽をつくっていることが明らかになった。

令和3 年度後期の「情報の科学」において、Python を使用したプログラミングの授業を行った。授業では、条件分岐や繰り返し処理などの必要最低限の文法を学習した後、応用的な実習に移った。応用的な実習では、既存のプログラムを改造する形で、生徒独自のコードを作り上げていくということをした。実践や試験の結果から、プログラミング教育の方法について課題はいくつかあったものの、新課程の情報Iに向けての展望が見いだされた。

中学校 技術・家庭科 技術分野における内容D情報に関する技術において,情報通信ネットワークについてプログラミングを通して学ぶことが求められている.そこで,Webサーバで用いられるCGIを作成してWebサービスを作るプログラミング教材を基に,電子掲示版の仕組みを利用するWebサイトの制作を中心に学習や授業の補助となる資料を拡充し,データベースを利用したサービスが提供できるようにした教材を開発した.教材については大学生に利用してもらい分かりやすさなどを調べた., Junior high students in Japan are expected to learn how the network works through writing a program in division D information technology of technology education class. Then we developed education materials for the class based on one using which students create web-services programming CGI used on webservers. We expanded the material in the part of building bulletin board system and enabled to build web servers which use databases. We asked university students to use the materials and build web-services to investigate in the usefulness of the materials.

本研究は，大学におけるプログラミング教育において，授業の進度を考慮しつつ，課題に取り組んでもらう時期の違いによって，期末試験の点数との間にどのような関係があるかについて分析し，プログラミング教育における課題の意義について考察したものである。また，課題の内容についても期末試験の点数との間にどのような関係があるかを分析・考察し，効果的な課題の内容についても検討を加えている。分析の結果，課題のタイミングや内容の違いが期末試験の点数に関係していることが明らかとなり，今後の効果的な課題の提示方法について有用な分析結果を得た。

Article, 信州大学教育学部附属次世代型学び研究開発センター紀要 教育実践研究 21 : 71-80(2022)

本研究では、音楽づくり授業におけるビジュアル型プログラミングソフトの活用の意義と課題を明らかにすることを目的として、次の 2 点について検討を行った。第 1 には、音楽ブロックを有する 11 種類のビジュアル型プログラミング言語ソフトを比較調査し、音域が広く、リズム・音色・速度等数多く音楽の諸要素の操作が可能なソフトとしては Scratch が挙げられること、第 2 には、「〈音あてクイズ〉の音楽をつくろう」の授業において上記ソフトを活用することにより、どの児童も音楽の諸要素を拠り所として、試行錯誤しながら「クイズを達成できた時」と「達成できなかった時」の旋律づくりに取り組めていることが明らかであった。

text, 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper, 小学校プログラミング教育が必修化され，高学年を対象とした授業実践が行われている。しかし，プログラミング教育で求められるプログラミング的思考力の育成は，早い段階から養成することが重要だと考えた。そこで，本研究室では，2016年度から小学校3年生に対しプログラミングの授業実践を行ってきてきた。本年度は，昨年度の実践の内容を踏まえ，実際の学校現場で実施可能であるとともに，児童がプログラミングを学ぶ必要性を感じながら授業に取り組めるような教材としマイクロビットとドローンを提案することにした。本報では，本年度実施した授業の内容について示す。

プログラミング教育の必修化をにらみ、筆者らは、三重大学地域拠点サテライト東紀州サテライト東紀州教育学舎の活動として、2017 年11 月より主に三重県東紀州地域を中心にプログラミングの出前授業を行ってきた。使用するプログラミング言語は、Scratch（スクラッチ）とScratchJr（スクラッチジュニア）である。第一著者（萩野）は、幼稚園年中児及び年長児と小学校低学年児童にScratchJr でかんたんなゲームやストーリーを伴ったアニメーション作りを実践した。また、小学校中高学年児童と中学生、教育学部学生を対象に、主に音楽創作とアニメーション作りを組み合わせたScratch プログラミングを提案し、実践を重ねてきた。視覚的にわかりやすいブロックを組みたてて多角的、発展的にプログラムを作ることができるScratch を用いての音楽創作活動は、プログラミング的思考を育むだけでなく、教科横断型STEAM コンテンツである。その方法や可能性を提案、整理する。

三重大学東紀州サテライト教育学舎（熊野市）では、2017 年11 月より地域の小・中学校においてスクラッチ（Scratch）プログラミングの出前授業を進めてきた。スクラッチプログラミングでの内容面で注目したのが、Science（科学）、Technology（技術）、Engineering（工学、ものづくり）、Arts（芸術、技）、Math（数学）のSTEAMである。本報告では、これまでのプログラミング学習の実践成果から、STEAM を重視・実現するスクラッチプログラミング学習の具体例、つまり1) 幾何学的図形を描く、2)「マイワールド（私の世界）」アニメを表現する、3)音楽で曲を鳴らす、4)画像を録音音声でつなげる短い動画作品をつくる、5)プログラミング学習用ロボットキットを動かす、の５つを提案した。STEAM 学習でスクラッチプログラミングを進めていくには、単に１つの教科で取り組むというのではなく、担当教員が教科横断的に授業デザインを構想し、学習者が主体的にコンピュータに働きかけて学んだり、学習成果を共有しながら共に学ぶことが重要である。

京都大学では，2020年3月，コロナ禍における対策として，ほとんどすべての対面授業をオンライン受講できるよう対策するとの方針を示した．本稿では，こうした状況下において実施した演習型プログラミング授業について，その実践例を報告するとともに，2019年に実施した従来型の対面授業と比較し，演習型授業のオンライン化における課題や問題点などについて考察した．その結果，オンライン授業では，授業の前半でつまずく受講者が多く見られたが，授業の後半では課題のプログラムを完成することができた割合が高かった．オンライン授業では，受講者が授業時間内にチャットで積極的に質問して，個々の疑問点を解消していたことが推察された．一方，対面授業では，授業の後半でつまずく受講者が多く見られており，授業中に質問しなかった（できなかった）受講生がいた可能性が浮かび上がった．, Due to the need to prevent the spread of the COVID-19 in March 2020, Kyoto University has been requested to offer online classes. Therefore, it has become necessary to shift from face-to-face classes to online classes. In this paper, a practical example of programming class is reported. Additionally, in this study, problems and issues in online classes are discussed by comparing with previous face-to-face classes in 2019. As a result, in the online class, many students failed in the first half of the class, but a high percentage of them were able to complete the assigned program in the second half of the class. It was assumed that the students actively asked questions via chat during the class session to resolve their individual issues. On the other hand, in the face-to-face class, many students appeared to falter in the latter half of the class, suggesting the possibility that some students did not (or could not) ask questions during the class.

[要旨] 近年、高等学校等の教育現場では、物理実験が積極的に実施されていない一方で、タブレットやノートPCを用いたICT教育が進められ、パラメータを変化させることで物理現象をシミュレーションする教材に注目が集まりつつある。本研究では、映像表現に特化したプログラミング言語であるProcessingを用いて物理現象をシミュレーションする教材を制作し、斜方投射を例にした物理シミュレーションによって、コンピュータ画面内でも動きのある映像を通じた実験に近い形での学習の可能性について考察した。制作にあたっては、放物運動をしている物体の座標や速度などの変化を視覚的に観測しながら、それらの物理量データを取得し、定量的な評価ができることを重視した。更に学校現場で教員が使用する際に、必要に応じて物理シミュレーション教材をカスタマイズできるように、その制作方法を段階的に示した。パラメータを自在に変化させて実行できるシミュレーションの容易さや、パラメータの違いによる現象の比較を画面上で明確に示すことができる点では、シミュレーション教材でしか得ることができない教育効果が期待される。

text, 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper

情報端末の取り扱いが，2019 年に発表されたGIGAスクール構想により児童生徒一人一人に情報端末が貸与され，技術分野だけでなく，すべての教科，学校生活において情報端末が取り扱われるようになった。本研究では，GIGAスクール構想における児童生徒に貸与された情報端末をどのように授業に取り入れていることができるのか，導入されたばかりの技術科教員の意識を調べるためにアンケート調査を行い，その結果を検討した．その結果，「情報の技術」は，［プログラミング］から［写真編集］まで５割以上，活用項目が多く「生物育成の技術」でも活用項目が多く使われている。［まとめ学習］は「材料と加工の技術」，「生物育成の技術」，「エネルギー変換の技術」，「情報の技術」すべてにおいて６割以上活用したいと考えていることがわかった。「朝，帰りの会」では，活用項目がかなり少なく，「生徒会活動」，「総合・道徳・学活」では，［アンケート，テストの作成・回答］，［発表・プレゼンテーション］などの項目の活用を考えているものが多かった。

本研究の目的は，テキスト入力によるプログラムの作成における，キーボード入力に関する意識の関連性を明らかにすることである。中学校におけるプログラミングに関する学習では，取りかかりやすさの観点からマウスでブロックを構築するプログラミングエディタを用いたプログラミングの実践が多く報告されている。一方，プログラミングにおいてキーボードでテキスト入力させる学習では，入力やデバッグの困難さから，学習意欲を失わせてしまう可能性が指摘されている。そこで，プログラミングへの意欲とキーボードを用いたテキスト入力に対する意識のアンケート調査を実施し，関連性について検討した。その結果，キーボードでテキスト入力することへの肯定的な意識が高い方がプログラミングに対する意欲も高いことが示され，プログラミングにおいてテキスト入力させる学習に取り組む際には，キーボードによるテキスト入力の練習等を踏まえておくことが重要であることが示唆された。|The purpose of this study is to clarify the relationship between the awareness of keyboard input and the creation of programs using text input. In learning programming in junior high schools, there have been many reports of programming using programming editors that allow students to build blocks with the mouse for ease of use. On the other hand, it has been pointed out that the difficulty of inputting and debugging text using a keyboard in programming may cause students to lose their motivation to learn. Therefore, we conducted a questionnaire survey on the motivation for programming and the awareness of text input using a keyboard, and examined the relationship between the two. As a result, it was shown that those who have a high positive awareness of text input using a keyboard also have a high motivation for programming, suggesting that it is important to take into account the practice of text input using a keyboard when learning to input text in programming.

2020年度から小学校プログラミング教育が全面実施となり2021年4月からGIGAスクール構想に基づいた情報環境が整備された。本研究では，このような状況下におけるプログラミング教育に関わる現状と課題を調査することを目的とする。本論文では，総合的な学習の時間と算数科において情報端末を利用したプログラミング教育を取り入れた授業実践について考察するとともに，児童に対する意識調査結果の分析から，従来の授業形態では得られにくかった学習効果や児童の気づきにつなげられる学習活動を展開できることがわかった。

中学校学習指導要領(2017)技術・家庭科(技術分野)では，問題発見能力と課題解決能力の育成をねらい，内容「D 情報の技術」について，ネットワークを利用した双方向性のあるコンテンツのプログラミングによって解決する活動，及び，計測・制御のプログラミングによって解決する活動を通して学習する。本論文では「問題を見出して課題を設定させる授業」においてプログラミング学習を展開するために行った意識調査方法とその内容について述べる。回答内容をテキストマイニングなどによって分析した結果，生徒は生活や社会における問題を発見していることが分かり，授業立案時の題材選定の参考になることが示唆された。

本研究の目的は，テキスト入力によるプログラムの作成における，キーボード入力に関する意識の関連性を明らかにすることである。中学校におけるプログラミングに関する学習では，取りかかりやすさの観点からマウスでブロックを構築するプログラミングエディタを用いたプログラミングの実践が多く報告されている。一方，プログラミングにおいてキーボードでテキスト入力させる学習では，入力やデバッグの困難さから，学習意欲を失わせてしまう可能性が指摘されている。そこで，プログラミングへの意欲とキーボードを用いたテキスト入力に対する意識のアンケート調査を実施し，関連性について検討した。その結果，キーボードでテキスト入力することへの肯定的な意識が高い方がプログラミングに対する意欲も高いことが示され，プログラミングにおいてテキスト入力させる学習に取り組む際には，キーボードによるテキスト入力の練習等を踏まえておくことが重要であることが示唆された。, The purpose of this study is to clarify the relationship between the awareness of keyboard input and the creation of programs using text input. In learning programming in junior high schools, there have been many reports of programming using programming editors that allow students to build blocks with the mouse for ease of use. On the other hand, it has been pointed out that the difficulty of inputting and debugging text using a keyboard in programming may cause students to lose their motivation to learn. Therefore, we conducted a questionnaire survey on the motivation for programming and the awareness of text input using a keyboard, and examined the relationship between the two. As a result, it was shown that those who have a high positive awareness of text input using a keyboard also have a high motivation for programming, suggesting that it is important to take into account the practice of text input using a keyboard when learning to input text in programming.

2020年度、Society 5.0に向けた新たな教育課程として、データサイエンスの教科が附属高等学校池田校舎と附属高等学校平野校舎の両校で新設された。1学年の全生徒に対して、(1)課題を解決するための統計やエクセルの利用方法、(2)機械学習の理解のためのPythonによるプログラミング、(3)データとAI(人工知能)に関する倫理などを学習させた。, In the 2020 school year, we started the data science class in the first grade at two senior high schools. This class was organized as a new education program toward “Society 5.0" originally at Ikeda High School attached to Osaka Kyoiku University, and Hirano High School attached to Osaka Kyoiku University. In both schools, all the students of this class, learned about (1)making graphs using Excel, analyzing data, (2)machine learning by python programming, (3)ethics about data and artificial intelligence, and so on.

本論文では，将来，教員になった際にプログラミング的思考を意識した教育や授業ができるように教員養成系学生に対する指導について検討するために，現状の授業や講習でのプログラミングに関する実践を振り返る。また，今後の情報系の専門の授業やICT関係の必修の授業の中でのプログラミングの扱いに関して検討する。

The purpose of this study was to gain knowledge and improve teaching methodology through using Information and Communication Technology（ICT） in the teaching profession, and to improve teachers’ qualifications and abilities. We surveyed 16 items of the teaching methodology of using ICT and the environment and usage experience of personal computers and the Internet as question items. As a result, it was found that the student's ICT utilization guidance ability was low in the items related to the student's ICT utilization guidance and the instruction using ICT in class. In addition, there were differences in terms of interest, interest, and whether it could be used freely. Furthermore, it was recognized that students had little knowledge and experience in programming. In a school where the Global and Innovation Gateway for All（GIGA） school concept is launched and the ICT environment for each terminal is maintained, the ICT utilization guidance ability to effectively realize individual optimal learning will be transferred to technical education including cooperation with each subject. Expectations are high. therefore, we developed teaching materials for programming and machine learning based on the students' experience. Accumulating the practice of using ICT to solve problems will lead to improvement of leadership., 本研究では，教職課程を履修する学生のICT活用指導力の向上を図るための知見を得て，資質・能力を高めることを目的とした。ICT活用指導力の16項目とパソコンやインターネット等の環境や使用経験を質問項目として調査した。その結果，学生のICT活用指導力は，生徒のICT活用の指導，授業にICT活用しての指導に関する項目において低いことが認められた。また興味・関心，自由に利活用できるか環境面において差異も認められた。さらにプログラミングの知識・経験の少ないことも認められた。 GIGAスクール構想が打ち出され1人1台端末のICT環境が整備される学校において，個別最適な学びを効果的に実現するためのICT活用指導能力は，各教科との連携を含め技術科教育への期待は大きいと思われる。そこで学生の既習経験を踏まえプログラミング及び機械学習の教材開発を試みた。問題解決を図るためにICT活用の実践を積み上げることで指導力の向上に結びつくと思われる。

初等中等教育段階においてもプログラミング教育が取り入れられ、高等教育においてもプログラミング教育の必要性が、これまでより高まっている。また、高等教育では、これまで理系学部で教育されてきたデータサイエンス・ＡＩおよびそれらの基礎となる数理の教育が文系学部にも求められている。そこで、本研究では、これらに加え、情報関連企業への就職を意識したキャリ開発教育も含んだ情報システム開発教育を、筆者が所属する函館大学商学部の学生に PBL(Project/Problem Based Learning)方式で試行した。本教育では、学生に興味関心を持ってもらうことを考慮し、チャットボット開発を題材とした情報システム開発の教育を行った。本稿では、2019 年から 2 年間3 名の学生に行った情報システム開発教育について述べる。