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甲医博第1000号

第68回昭和大学学士会総会 教育講演

学位の種類：医学 学位授与年月日：令和4年3月17日 主査：梶博史 教授 報告番号：甲第1524号 学内授与番号：医第1372号

ムーンショットプログラム目標７における「技術交流会」において標記のタイトルにて口頭発表を行う。, 技術交流会

令和3年度東京女⼦医科大学医学部・基礎系教室研究発表会 令和3年10月22日（金）zoom

Providing plausible strategies for brain aging protection should be a critical concern for countries with large elderly populations including Japan. Age-related cognitive impairments and movement disorders, such as Alzheimer's and Parkinson's diseases, are caused by neurodegeneration that primarily initiates in the hippocampus and the midbrain substantia nigra, respectively. Neurons are postmitotic, and therefore, the accuracy of cellular metabolism should be crucial for maintaining neural functions throughout their life. Thus accuracy of protein synthesis is a critical concern in discussing mechanisms of aging. The essence of the so-called "error catastrophe theory" of aging was on the fidelity of ribosomal translation and/or aminoacylation of tRNA. There is evidence that reduced protein synthesis accuracy results in neurodegeneration. Similarly, reduced proteostasis via autophagy and proteasomes in aging is crucial for protein quality control and well documented as a risk for aging. In both neurodegeneration and protein quality controls, various proteins are involved in their regulation, but recent evidence suggests that repressor element-1 silencing transcription factor (REST) could be a master regulatory protein that is crucial for orchestrating the neural protecting events in human brain aging. REST is induced in the aged brain, and protects neurons against oxidative stress and protein toxicity. Interestingly, REST is identical with neuron-restrictive silencer factor (NRSF), the master regulator of neural development. Thus NRSF/REST play important roles in both neurogenesis and neurodegeneration. In this review, I summarize the interesting scientific crossover, and discuss the potential use of NRSF/REST as a pharmaceutical target for controlling aging, particularly in relation to brain aging., Yakugaku zasshi, 140(3), pp.395-404; 2020

日時・場所: 2019年3月9日(土)10:00-17:10 : えんてつホール; 主催: 京都大学、京都大学研究連携基盤, 後援: 静岡県教育委員会、読売新聞社

細胞周期が永続的に停止した状態の細胞を老化細胞と呼ぶ。通常、細胞の老化という現象はDNA複製に伴うテロメアの短縮が原因となって生じるが、酸化ストレスやDNA損傷によっても生じることが知られている。また、老化細胞は生理活性物質を細胞外へ放出することで周囲の細胞へがん化や老化を促進するなど、正常な細胞では見られない特徴をいくつか持つことから、その細胞内の環境は正常な細胞の環境とは異なると考えられる。このような環境の一つとして細胞の温度が挙げられる。なぜなら、細胞の温度は内部で起こる反応の影響を受けて変動すると考えられるためである。例えば、生体の反応においてATPの加水分解に共役する反応における余剰エネルギーの一部は熱として解放されることで、細胞温度を定常的に制御している可能性がある。そこで本研究では老化細胞と正常な細胞の温度を比較することで、細胞老化現象に特有の生体反応と細胞内温度に相関があるかどうかを明らかにすることを目的とした。 不死化した正常ヒト線維芽細胞にX線を20 Gy照射し、照射後に8日培養することで細胞老化を誘導し細胞内の温度を測定した。温度の測定は細胞に導入した蛍光温度化学プローブ、Cellular thermoprobe for fluorescence ratio（フナコシ株式会社）、により緑と赤の蛍光強度比のライブセル観察により行った。その結果、老化を誘導した細胞の温度は正常な細胞よりも平均して4℃程度高いことが見いだされた。これは、老化細胞では正常な細胞と比べて発熱反応が増加していることを示している。次に、ルシフェリン・ルシフェラーゼ法を利用して老化細胞内のATP量の測定を行った。その結果、1細胞辺りのATP量は照射後2日目に上昇し、以降6日目まで培養日数に伴って減少したが、8日目に再びATP量の増加が見られた。このことから、細胞の老化の誘導のためにはATPが多く消費されるが、老化した8日目以降にはATPの消費量自体が減少することが考えられる。このATP消費量の減少は、老化細胞における細胞周期停止に伴い、それに関係する反応が減少したことが原因であると考えられる。以上の結果より、老化細胞温度を上昇させるメカニズムとしてATP消費を伴う通常の生理反応とは直接相関しない、ミトコンドリアの脱共役反応[1]などが推測される。 [1]Bratic I & Trifunovic A, Biochim. Biophys. Acta, 1797, 961-967 (2010), 量子生命科学会 第2回大会

この博士論文は、次の学術雑誌論文を一部に使用しています。 / Journal of Functional Foods. 44:292-298 (2018); doi:10.1016/j.jff.2018.03.011. © 2018 Elsevier Ltd. All rights reserved. / 日本食品化学学会誌. 27（2）:106-110 (2020); doi:10.18891/jjfcs.27.2_106. © 2020 日本食品化学学会., Thesis, 久志本 尚子. ケールの長期摂取が老化促進マウスSAMP8の認知機能に及ぼす影響. 信州大学, 2020, 博士論文. 博士（農学）, 甲第89号, 令和02年09月30日授与.

本シンポジウムでは小型魚類を使ったパーキンソン病の病態研究について概説するとともに，モザンビークに棲息する超短命のアフリカメダカが老化とともにパーキンソン病に罹患することを紹介する．小型魚類は利用者が著増しているモデル動物であり，そのいくつかの利点を議論する．小型魚類は基礎生物学のみならず，疾患研究にも利用可能であり，様々な疾患への適用が期待される．

加齢が動脈硬化の独立したリスクファクターであることは，疫学的研究から証明されている．しかし，どのようなメカニズムによって心血管系が老化し，これらの変化を引き起こしているのかは，未解明な点が多い．そこで私は，老化研究を「細胞レベルの老化が個体老化の一部の形質，特に病的な形質を担う」という仮説に基づいて進めることにした．これらの老化シグナルが，重要な役割を担っており，動脈硬化や心不全，糖尿病の病態生理に深く関与していることを示唆するデータを得ているので紹介する．

博士(医学) 甲第738号(主論文の要旨、要約、審査結果の要旨、本文)，著者名:Momoko SEKI, Nobuto ARASHIKI, Yuichi TAKAKUWA, Kosaku NITTA, Fumio NAKAMURA，タイトル:Reduction in flippase activity contributes to surface presentation of phosphatidylserine in human senescent erythrocytes，掲載誌:Journal of cellular and molecular medicine(1582-1838)，巻・頁・年:24巻23号 p.13991～14000(2020)，著作権関連情報: © 2020 The Authors. Journal of Cellular and Molecular Medicine published by Foundation for Cellular and Molecular Medicine and John Wiley & Sons Ltd.，DOI:10.1111/jcmm.16010

学位の種別: 課程博士, 審査委員会委員 : （主査）東京大学准教授 山内 啓太郎, 東京大学教授 堀 正敏, 東京大学教授 西村 亮平, 東京大学准教授 村田 幸久, 東京大学准教授 松脇 貴志

2020, 【要旨】

博士(医学) 乙第3089号(主論文の要旨、要約、審査結果の要旨、本文)，著者名:Tadasuke TOMINAGA・Ryo SHIMADA・Yoshikazu OKADA・Takakazu KAWAMATA・Kazuhiko KIBAYASHI，タイトル:Senescence-associated-β-galactosidase staining following traumatic brain injury in the mouse cerebrum，掲載誌:PloS one(1932-6203)，巻・頁・年:14巻3号 p.e0213673(2019)，著作権関連情報:© 2019 Tominaga et al. This is an open access article distributed under the terms of the Creative Commons Attribution License, which permits unrestricted use, distribution, and reproduction in any medium, provided the original author and source are credited.，DOI:10.1371/journal.pone.0213673

高齢者の『衰え』に筋力低下を示すサルコペニア，移動能力低下を示すロコモティブシンドローム，身体のほか精神的，社会的な虚弱を含めたフレイルが提唱されている．本稿では新潟県立新発田病院骨粗鬆症・高齢者運動器外来を受診したものに対してフレイルスコアと身体所見，骨密度，ビタミンD値の特徴を調査したので報告する．握力とJOQOLはプレフレイル群とフレイル群間で有意差を認め，一方腰椎BMDおよびJOQOLは非フレイル群とプレフレイル群間で有意差を認め，フレイル前段階者を早期に発見できる可能性が示唆された．介護負担減少，健康寿命遷延には整形外科のみならず，内科をはじめとした医師全体，また看護，薬剤，リハビリ関連等を含んだ医療全体の問題であることを認識する必要があると考えられた．

細胞周期が持続的に停止し、分裂しなくなった細胞のことを老化細胞と呼ぶ。細胞の老化は細胞分裂に伴うテロメアの短縮によって起こる他、DNAに損傷が生じ、その損傷が修復できなかった場合でも起こることがある。DNA損傷を持ったままの細胞が細胞周期を進行させるとがん化のおそれがあることから、このような細胞の老化はがん化の抑制機構であると考えられている。一方で、老化した細胞からは自身の周囲の細胞に対して炎症やがん化を促進させる物質が放出されることが報告されている。このことから、老化細胞内の環境は、正常な細胞のそれとは大きく異なっていることが推測される。また、細胞の老化の誘導にはオートファジーが関係していることが報告されており、細胞の老化誘導過程及び老化細胞内でオートファジーがどのような役割を果たしているのかを明らかにすることを目的としている。 現時点では、X線を20 Gy照射したヒト線維芽細胞から抽出したタンパク質、特にLC3やリン酸化p62といったオートファジーに関連するタンパク質の発現動態をウエスタンブロットを用いて調べている。また、細胞内環境の測定手法としてナノダイヤを導入するために、現在、細胞への導入の条件や測定方法などを検討している最中である。, 第一回量子生命科学会若手の会

富山大学・富医薬博甲第321号・石戸 克尚・2020/03/24, 公表論文Oral Oncology. Volume 99, December 2019, 104462 https://doi.org/10.1016/j.oraloncology.2019.104462

学位の種別: 課程博士, 審査委員会委員 : （主査）東京大学教授 村田 茂穂, 東京大学教授 北川 大樹, 東京大学教授 一條 秀憲, 東京大学准教授 名黒 功, 東京大学講師 岸 雄介

学位の種別: 課程博士, 審査委員会委員 : （主査）東京大学教授 黒川 峰夫, 東京大学准教授 池上 恒雄, 東京大学講師 赤澤 宏, 東京大学特任准教授 内田 宏昭, 東京大学准教授 織田 克利

学位の種別: 課程博士, 審査委員会委員 : （主査）東京大学教授 一條 秀憲, 東京大学教授 後藤 由季子, 東京大学准教授 八代田 英樹, 東京大学講師 小幡 史明, 東京大学特任講師 畠 星治

令和元年度

2019, 【要旨】, 著者「吉﨑」の「吉」は「土」の下に「口」の置き換え

学位の種類：医学 学位授与年月日：平成30年3月20日 主査：福田,寛二 教授 報告番号：甲第1348号 学内授与番号：医第1239号

要約/三重大学大学院医学系研究科 生命医科学専攻 ゲノム再生医学講座 薬理ゲノミクス分野

臨地実習前の基礎教育として学生の高齢者に対する理解状況を知る目的で、平成8年度2回生84名を対象に老人臨床看護の講義前・講義後に老化の理解に関する質問用紙を用いて調査を実施した。講義後の老化の理解度の高い項目は「回復に時間がかかる」「骨折しやすい」「動作がゆっくりになる」等、身体的変化であった。反面「周囲に関心が薄れる」「羞恥心がなくなる」「ひがみっぽくなる」等の精神面、社会面の理解度は低い。講義後の理解度は、同居経験あり学生の「身体面の変化」のうち3項目が有意に上昇した。同居経験なし学生では「身体面の変化」で1項目が有意に上昇した。検討の結果、老化に伴う高齢者の機能の変化は学生にとって外見的な理解の範囲に留まっていることが明らかになった。身体面の老化が精神面、社会面に及ぼす影響について共感的理解を深める為の授業の再検討をする必要性が示唆された。, 3, KJ00007442180, P, 原著, Original paper