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次期赤外線天文衛星SPICA計画の現状
- Publication Year :
- 2015
-
Abstract
- ASTRO-Fに続く次世代の赤外線天文衛星として検討・開発中のSPICA計画の現状について報告する。SPICAは、口径3.5mという大口径望遠鏡を極低温まで冷却して搭載することにより、中間〜遠赤外線領域において画期的な高感度と高い空間分解能とを達成しようとするものである。SPICAの技術的な最大の特徴は、観測機器の冷却に放射冷却と機械式冷凍機を用い、従来の衛星で用いてきた「冷媒による冷却を廃止」することにより、大口径望遠鏡の搭載を可能にすることである。これを実現するために、機械式冷凍機の開発に重点的にとりくみ、SPICAで要求される仕様を満たす冷凍機の開発に、実験室レベルでは成功した。もう1つの技術的な課題は、軽量の大口径望遠鏡を実現することである。これについても、2002年度から本格的な取り組みが始まった。SPICAは2010年ごろにH2Aロケットによる打ち上げを目指している。
Details
- Database :
- OAIster
- Notes :
- Japanese
- Publication Type :
- Electronic Resource
- Accession number :
- edsoai.ocn922359635
- Document Type :
- Electronic Resource