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<Case Report>Nursing guidelines for families with pre and post operative family members : Personal analysis of changes in better nursing practices for the family
- Source :
- 宮崎県立看護大学研究紀要 = Journal of Miyazaki Prefectural Nursing University. 2(1):19-29
- Publication Year :
- 2002
-
Abstract
- 本論文は, 手術を受ける患者を抱えた家族への援助の指針を得ることを目的とし, 家族と関わった自己の看護実践例のうち, 家族によい変化が現れたと思われる3事例4場面をプロセスレコードにおこして客観視し, 看護者の関わりの特徴を分析した。4場面ともに, 家族は, 手術に関連して患者に現れた反応を見て, 困惑した状況にあり, 分析の結果, 以下のことが明らかになった。看護者は, 家族の困惑した状況と患者の病状とのつながりを判断し, 患者と家族のどちらに働きかければ両者を整えることができるかという視点からケアの優先度を決めていた。そして, 家族が患者の苦痛の表現に脅かしを受けている場合, 看護者は, ケア効果を患者自身の表現から引き出すことによって, 家族に患者の苦痛が取り除かれたことを示していた。また, 家族が患者の異常な行動を理解できずに脅かしを受けている場合, 看護者は, 患者に共通した行動であることを家族に説明したり, 現在の患者の状況を看護者と共に観念的に追体験させることによって, 家族の患者への認識を肯定的な受け止め方に変化させていた。得られた援助の指針は, 以下の4点である。1)患者の苦痛に対応できずに動揺している家族に対して, 看護者は, 患者の苦痛の表現に脅かしを受けている家族の認識を観念的追体験しながら患者へのケアを進め, 苦痛が取り除かれた患者自身の表現を通して家族が理解できるように援助する必要がある。2)患者に現れた反応から予期的不安を抱いた家族に対して, 看護者は, 家族のケアに対する関心を誘いながら, 期待される看護効果を身体内部とつなげて表現し, 家族に身体の回復状態が正しく描けるように援助する必要がある。3)手術への不安を表出している患者に困惑した家族に対して, 看護者は, 患者の不安が術前の患者に共通する心理であることを伝えて, 患者の言動を客観化できるように援助する必要がある。4)術後シンドロームを起している患者の言動に動揺し, 対応に困っている家族に対して, 看護者は, 家族の健康時の患者像を積極的に支持し, 現在の患者の言動の意味を捉えられるよう援助しながら, 術後シンドロームを起こした患者に共通する反応であることを伝えて, 患者の言動を客観化できるように援助する必要がある。
Details
- Language :
- Japanese
- Volume :
- 2
- Issue :
- 1
- Database :
- OpenAIRE
- Journal :
- 宮崎県立看護大学研究紀要 = Journal of Miyazaki Prefectural Nursing University
- Accession number :
- edsair.jairo.........ca55ef7b035672fb4bce58facbbd4356