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Validity research of a resilience related measure to self-health-management

Source :
東都医療大学紀要 = tohto University bulletin. 2(1):8-17
Publication Year :
2012
Publisher :
東都大学, 2012.

Abstract

【目的】本研究の目的は、健康障害を持ちながら自己健康管理のためにウォーキングを行うようになった人達の行動をレジリエンスの概念枠組みでとらえ、その能力を明確にすることである。本研究でのレジリエンスは健康障害があっても積極的な健康行動を起こす個人の能力であると操作的に定義する。健康障害を持つ人は健康障害を求たない人よりレジリエンス能力が高いという仮説を立てた。【研究方法】本研究は、レジリエンス関連の構成要素を持つ3つの心理的尺度から56項目の尺度を作成した。この項目の平均値と健康障害の有無の関係と、構成要素ごとに出した合計得点と健康障害の有無との関係を表にし、t検定を用いて関係の有意差検定を行った。このアンケートは健康のために開催された継続的ウォーキングイベントの参加者700名を対象に行われた。【結果】アンケートの回収は430通で健康障害があるグループは203名、健康障害がないグループは217名であった。レジリエンス関連尺度の下位尺度の平均は、クローンバッハα係数0.876であった。第2段階としてレジリエンス関連尺度の因子分析を行い、新規に構成要素を抽出した。係数0.45以上の項目を内容妥当性のある項目とし、《問題解決の強み》《他者からの支援と協力の強み》《行動を起こさせる強み》《対人関係の強み》《自己効力感》《行動を完了しようとする強み》《逆境における忍耐力》《消極的な行動を完了しようとする意思》が抽出された。次に8因子と借用尺度の構成要素との相関を検討し内容の一致を確認した。最後に因子内部の健康障害の有無の関係を検討した。【考察】健康障害と関連があったのは、《問題解決の強み》《行動を起こさせる強み》《逆境における忍耐力》で、健康障害のある人は《逆境における忍耐力》が有意に高く、健康障害のない人は《問題解決の強み》《行動を起こさせる強み》の得点が高かった。(著者抄録)

Details

Language :
Japanese
ISSN :
21861919
Volume :
2
Issue :
1
Database :
OpenAIRE
Journal :
東都医療大学紀要 = tohto University bulletin
Accession number :
edsair.jairo.........b592403b3febe7cfd8596682749748aa