Consideration of 'Action Icons' to be Added to Parental Notification Documents

本研究では，日本語非母語話者の保護者を対象に学校からの情報取得に関する実態調査を行い，その実態に応じた支援策として、保護者の行動をアイコンで示す「アクションアイコン」を開発した。実態調査では，来日して数年が経過している日本語非母語話者であっても、文字情報の読み取りには困難を抱えていることが示された。そこで，文字に依らずに情報を伝達することが可能であるアイコンに着目した。小学校の学年便りの記述から探索的に「アクションアイコン」を作成し検討を重ねたところ，保護者がとるべき行動を８種類のアイコンに整理することができた。それらのアイコンは日本人保護者にも外国人保護者にとってもわかりやすいといった評価を得た。一方で，アクションアイコンの意味について保護者と事前に共通理解しておくことが必要であること等今後の課題が示唆された。