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World Heritage Recognition and Tourism Promotion : A Case Study of Jatiluwih Village, Bali, Indonesia

Source :
専修人間科学論集. 社会学篇. 5:69-81
Publication Year :
2015
Publisher :
専修大学人間科学学会, 2015.

Abstract

本稿では、世界遺産登録後の観光振興についてインドネシア・バリ州ジャティルイ村の事例によりながら考察する。その際、①日本人観光客を対象とするメディアがどのようにして観光宣伝を行ったのか、②また現地コミュニティは急増する観光客に対応して、どのような観光政策を立てたのかという二点に着目する。世界遺産の登録はその地域に様々な影響をもたらす。その一つは世界遺産に登録された地域の観光開発の促進である。世界遺産の登録に伴い、知名度が高まるためその地域を訪れる観光客は急増する。本稿の事例であるインドネシア・バリ州タバナン県のジャティルイ村も例外ではない。ジャティルイ村の棚田は2012年7月、文化的景観としてバリ州で初めての世界遺産に登録された。登録する前のジャティルイ村の主な産業は農業であった。世界遺産登録後は観光地として知られるようになり、ジャティルイ村の広大な棚田の景観を楽しむために訪れる観光客が一段と増加するようになった。こうした状況に対応して、ジャティルイ村の現地コミュニティは、農業と観光業の両立を理想とする観光政策をかかげて観光を振興することを目指している。本稿では、まずジャティルイ村を宣伝する日本人観光客向けの活字メディアや電子メディアを取り上げ、世界遺産というブランドを持つ魅力をどのように観光振興に結びつけているかについて分析する。次いで、農業と観光業の両立を理想としてかかげた現地コミュニティの観光政策について考察する。

Details

Language :
Japanese
ISSN :
21863156
Volume :
5
Database :
OpenAIRE
Journal :
専修人間科学論集. 社会学篇
Accession number :
edsair.jairo.........ad51d887a23ba11bf175958c21dfa03d