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場面緘黙がある児童・生徒を担任する教師に生じる悩みの質的分析: 担任教師の手記を通して

Source :
鳥取臨床心理研究. 2021, 14, 97-105
Publication Year :
2021
Publisher :
鳥取大学大学院医学系研究科臨床心理学専攻, 2021.

Abstract

本研究では, 場面緘黙のある児童・生徒を担任する,または担任したことがある教師によって執筆された手記を通して, 担任教師にどのような悩みが生じるのか分析を行った。分析ではKJ法を用いて,担任教師に生じる悩みの内容の整理および図解化を行った。その結果, 緘黙のある児童生徒を担任する教師に生じる悩みは, 【緘黙症状に関する困難さ】,【本人を取り巻く環境に関する悩み】,【緘黙児への懸念】といった3 つのグループが示された。これらの結果から, 緘黙のある児童生徒を担任する教師への支援では,教師が緘黙症についての知識や支援方法を学ぶことや緘黙児を取り巻く人々との関わりを調整することの重要性が示唆された。また,緘黙児への将来の懸念がある場合には,学校生活を安定させながら,就労移行支援を行うことも必要であると考えられた。

Subjects

Subjects :
KJ法
場面緘黙
教師

Details

Language :
Japanese
ISSN :
18834531
Volume :
14
Database :
OpenAIRE
Journal :
鳥取臨床心理研究 = Tottori Clinical Psychology Research and Practice
Accession number :
edsair.jairo.........86f80116b2878e07a2f395bb2e2700a0