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Some visions for the next age as the business environment

Source :
国際経営フォーラム. (30):1-68
Publication Year :
2019
Publisher :
神奈川大学 国際経営研究所, 2019.

Abstract

事業経営をとりまく環境には、加速するITインフラの浸透と、AIの実 用化、ロボット技術の革新、グローバル化する金融、国家単位の政治権 益、格差社会の拡大、等による、変化点がみられる。経営は内部環境であ る組織を環境適応させるべく、外部環境の変化を洞察し戦略的な計画を実 践しているが、フレームワーク思考から時代を展望するには限界が見えて きた。事業は外部環境の外縁にある自然、イデオロギー、地政学的な環境 の影響を受け始めている。ITの技術と市場はグローバルな寡占化を促進 している。線形的な生産性向上策や単純な習熟曲線に頼る戦略思考は通用 しなくなった。セグメンテーションの細分化や統計手法による経営手法だ けではプラットフォームビジネスに勝てなくなった。需要と供給という量 の経済学的思考は終焉し、行動科学という質の経営戦略を生み出した。消費者は便益の対価として自覚なしに個人情報をプラットフォーマーに提供 することで、個人への情報提供の最適化がなされているという錯覚を起こ している。SNS上のデータの氾濫は、ポピュリズム化と独占化を促し、民 主主義の崩壊をも想像させる。事業経営の現場には、人間的直感の洞察を、より必要とし始めている。<br />Departmental Bulletin Paper<br />特集/令和時代の展望

Details

Language :
Japanese
ISSN :
09158235
Issue :
30
Database :
OpenAIRE
Journal :
国際経営フォーラム
Accession number :
edsair.jairo.........854b71400b0dcb4c27e622d78456c9ea