次世代放射光施設 共用ビームライン検討状況 —軟X線ナノ光電⼦分光（ARPES）ビームライン

軟X線ナノ光電⼦分光（ARPES）ビームラインは、2024年から供⽤開始を予定している次世代放射光施設において、QSTが初期に整備する3本の共⽤ビームラインのうちの1本として計画されている。本ビームラインの⽬標は、軟X線ナノ集光素⼦としてWolterミラーを採⽤して⾼フラックスのナノ集光ビームを⽣成すると共に、多チャンネルのスピン検出器を採⽤して⾼効率化を達成し、世界に先駆けてナノ集光スピン分解ARPES計測を実現することにある。ビームラインの仕様については、これまで に次世代放射光施設利⽤研究検討委員会ビームラインワーキンググループの中で議論された。ここで要求されたスペックを満たすためのビームライン光学系の検討を現在進めており、講演ではその検討状況について報告する。
第34回日本放射光学会年会・放射光科学合同シンポジウム