Back to Search Start Over

A Case of Lipoid Pneumonia That was Difficult to Diagnose

Source :
徳島赤十字病院医学雑誌 = Tokushima Red Cross Hospital Medical Journal. 16(1):124-127
Publication Year :
2011
Publisher :
徳島赤十字病院, 2011.

Abstract

リポイド肺炎は脂肪を貪食したマクロファージが出現する肺炎であるが,一般に無症状であり胸部異常陰影にて偶然見つかることが多い.今回診断に苦慮し胸腔鏡下肺生検にて診断しえたリポイド肺炎を経験したので報告する.症例は79歳,女性.僧房弁狭窄症に対する弁置換術後のフォローアップ中に,胸部X 線像で右中肺野にすりガラス陰影の出現を認めたため当科へ紹介された.明らかな自覚症状や各種検査での異常所見を認めなかったため経過観察としていたが,初診から8カ月後に肺野陰影の増強と拡大を認めたため胸腔鏡下肺生検を施行した.病理組織像では肺胞内に浸出物と泡沫状マクロファージを多数認め,最終的にリポイド肺炎の診断を得た.症状に乏しい胸部異常陰影の鑑別疾患のひとつとしてリポイド肺炎は考慮する必要がある.

Details

Language :
Japanese
ISSN :
13469878
Volume :
16
Issue :
1
Database :
OpenAIRE
Journal :
徳島赤十字病院医学雑誌 = Tokushima Red Cross Hospital Medical Journal
Accession number :
edsair.jairo.........759e009cf37330ee9436dd985038bf06