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IDPN施行症例に於けるアミノ酸分析(41種類) : 血漿アミノ酸濃度の変化とアミノ酸漏出量の検討

Source :
札幌社会保険総合病院医誌 = Journal of Sapporo Social Insurance General Hospital (JSSIGH). 19(1):36-40
Publication Year :
2010
Publisher :
札幌社会保険総合病院, 2010.

Abstract

維持透析患者の「異化充進」の一要因として、透析によるアミノ酸の喪失が挙げられるが、これに対しIDPNによるアミノ酸製剤投与は抑制的に働くものとされている。今回、透析治療に於けるアミノ酸除去動態を把握するため、当院に於けるIDPN施行群及び非施行群に対して治療前後の血漿中、及び透析廃液中のアミノ酸分析を行った。施行群では治療前に比べ治療後の血漿必須アミノ酸、分岐鎖アミノ酸分画濃度が上昇していたが、非施行群では逆に低下していた。また、両群に於ける透析廃液中総アミノ酸量に有意差は無かった。よって治療中投与されたアミノ酸の多くは透析で除去されず、血漿総アミノ酸の維持、特に必須アミノ酸の充足に確実に寄与しているものと思われた。IDPNによるアミノ酸製剤投与は、低栄養傾向の患者に対して有効的に働くものと思われる。そしてそれによる栄養状態の改善は患者のQOL向上に寄与するものと期待される。

Subjects

Subjects :
IDPN
アミノ酸
透析

Details

Language :
Japanese
ISSN :
13426656
Volume :
19
Issue :
1
Database :
OpenAIRE
Journal :
札幌社会保険総合病院医誌 = Journal of Sapporo Social Insurance General Hospital (JSSIGH)
Accession number :
edsair.jairo.........688e6e2f9d16543f469f66eff4920e47