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Students’ Motivation in the Period for Integrated Studies: Through Comparison with Other Subjects

Authors :
Hidemasa, NOSAKI
Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities
Source :
宮崎公立大学人文学部紀要 = Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities. 29(1):119-134
Publication Year :
2022

Abstract

本研究の目的は、中学校と高校における総合的な学習の時間と他教科(数学、英語)に対するそれぞれの課題価値・コストとエンゲージメントを総合的な学習の時間の経験及び個人の達成目標志向性との関連から検討することで、学校で実施されている総合的な学習の時間の実態とそれに対する生徒の動機づけの特徴を明らかにすることであった。大学生211 名を対象に、中学校及び高校における学習経験を想起して回答する回想法にて調査を行った。その結果、特に高校において学習指導要領に示された総合的な学習の時間の目的に沿わない不適切な内容が実施される傾向が高いことが明らかになった。その一方で、生徒が適切な内容の総合的な学習の時間を経験するほど、生徒の総合的な学習の時間に対する課題価値とエンゲージメントは高まることが明らかになった。また、パフォーマンス目標を志向する生徒ほど英語と数学には積極的に取り組む一方で、総合的な学習の時間の課題価値については低く認知する傾向が明らかになった。全体的な傾向として、学校・教師と生徒共に、英語や数学といった教科と比較して、総合的な学習の時間の重要性を低く認識する傾向にあることが示されたが、この原因としては、総合的な学習の時間の意義や目的に対する教師及び生徒の認識不足が根強く存在することが示唆された。また、総合的な学習の時間に対する態度や取り組みの質は教師の個人差が大きいと考えられることから、今後は、総合的な学習の時間に対する教師の態度や動機づけと生徒の動機づけの関連についての詳細な検討を行い、課題解決の具体的な対応策についても検討する必要があることが示された。

Details

Language :
Japanese
ISSN :
13403613
Volume :
29
Issue :
1
Database :
OpenAIRE
Journal :
宮崎公立大学人文学部紀要 = Bulletin of Miyazaki Municipal University Faculty of Humanities
Accession number :
edsair.jairo.........09b03640fa116ae9bb66b43fc6b2714b