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Sigmoid Colon Perforation Occurred in 12 years after Renal Transplantation

Authors :
Takashi Tsuji
Takeshi Nagayasu
Kenji Tanaka
Shin-Ichi Shibazaki
Terumitsu Sawai
Tohru Nakagoe
Shigekazu Hidaka
Hiroaki Takeshita
Atsushi Nanashima
Tohru Yasutake
Source :
Scopus-Elsevier
Publication Year :
2006
Publisher :
The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery, 2006.

Abstract

症例は45歳の男性で, 生体腎移植後12年経過していた. 腹痛で発症し, 白血球増多の進行のため腹部CTを行ったところ, 後腹膜気腫と腹腔内遊離ガスを認めた. 穿孔部位はS状結腸であり, ハルトマン手術を行った. 病理学的検査では憩室穿孔の疑いであった. 術前, シクロスポリン, ミゾリビン, メチルプレドニゾロンによる3剤併用免疫抑制療法を受けており, 術後早期も調節し続行した. 重篤な合併症は起こさず救命し, また移植腎機能も温存された. 腎移植後は拒絶反応抑制のため, 免疫抑制剤を使用しており免疫不全状態となっていることや, 副腎皮質ステロイドによる組織の脆弱性, 低腎機能による組織治癒能の低下など, 治療を行ううえで, 通常とは異なる病態がみられる. 本邦での腎移植後の大腸穿孔の報告は, 本例を含め12例あり, 生存9例 (うち移植腎機能喪失1例), 死亡2例であった. 男性・献腎移植例・S状結腸に多い傾向があった.

Details

ISSN :
13489372 and 03869768
Volume :
39
Database :
OpenAIRE
Journal :
The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery
Accession number :
edsair.doi.dedup.....aadd9d5b4f1ecb1c28133fd0d3eeaa84