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Phylogenetic Relationships Determined by the Blood Protein Types of Fowls
- Source :
- Nihon Chikusan Gakkaiho. 52:713-729
- Publication Year :
- 1981
- Publisher :
- Japanese Society of Animal Science, 1981.
-
Abstract
- 本研究は,鶏の血液蛋白質型を遺伝標識として,家鶏と野鶏との関連および家鶏の品種の相互関係を明らかにすることを目的として,野鶏ならびに家鶏の蛋白質型から遺伝子頻度を推定し,さらに種や品種相互間の遺伝的距離を求め,また集団での遺伝的変異性の量を推定した.1) 鶏の血漿および赤血球に含まれる14種の酵素蛋白質合計18座位について,電気泳動法により分析を行った結果,血漿エステラーゼ(Es-1),アミラーゼ(Amy-1),アルカリ性ホスファタゼ(Akp-akp, Akp-2),アルブミン(Alb),トランスフェリン(Tf),赤血球ボスホグルコン酸脱水素酵素(6-PGD),エステラーゼ(Es-8)の8産位に多型が検出された.しかし他の10座位は,すべてmonomorphicであった.2) 多型が検出された座位のうち6-PGDは,本研究により新たな変異が検出されたもので,インドネシア在来鶏において,3つの表現型AA, ABおよびBBが観察されたが,他の実用鶏,日本鶏,フィリッピン在来鶏および野鶏はすべてBB型であった.Albは,従来AlbA,B,C遺伝子による6つの表現型が報告されているが,本研究における緑えり野鶏においてBDとDD型が新たに観察さらた.3) 種の異なる野鶏間の交雑から得られたF1個体における蛋白質型の種々の遺伝子座の表現型は,家鶏の表現型と全く一致し野鶏特有のバンドは検出されなかった.4) 遺伝的距離は,野鶏では灰色野鶏とセイロン野鶏とが近く,これらはまた赤色野鶏とも比較的近いが,緑えり野鶏とはいことが判明した.家鶏では薩摩鶏と尾長鶏九連子鶏と大冠桂チャボ,インギー鶏とインドネシア在来鶏,白色コーニッシュと白色プリマスロックなどがそれぞれ近いことが確かめられた.5) 遺伝的変異性を定量した結果は,っぎのとおりである.実用鶏:Ppoly=0.2222, H=0.0336~0.1090, Ne=1.03~1-12;日本鶏:Ppoly=0.1111~0.2778, H=0.0464~0.0866, Ne=1.05~1.09;インドネシア在来鶏:Ppoly=0.4444, H=0.1050, Ne=1.12;野鶏:Ppoly=0.1667~0.3333, H=0.0672~0.1364, Ne=1.07~1.16.
- Subjects :
- Phylogenetic tree
Molecular biology
Blood proteins
Subjects
Details
- ISSN :
- 18808255 and 1346907X
- Volume :
- 52
- Database :
- OpenAIRE
- Journal :
- Nihon Chikusan Gakkaiho
- Accession number :
- edsair.doi...........dcebd9a66232ef0e0ee266b44ec72b6c
- Full Text :
- https://doi.org/10.2508/chikusan.52.713