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THE EFFECT OF PREGNANCY ON IMMUNE COMPLEXES AND RHEUMATOID FACTORS IN NORMAL WOMEN AND IN PATIENTS WITH RHEUMATOID ARTHRITIS

Authors :
Persellin Rh
Yoshinoya S
Pope Rm
Source :
Nihon Naika Gakkai Zasshi. 71:1397-1409
Publication Year :
1982
Publisher :
Japanese Society of Internal Medicine, 1982.

Abstract

妊娠による血清中免疫複合体とリウマチ因子の変動を知る目的で,まず, 35人の正常女性妊娠時の血清について,特異性および感受性の高いラジオイムノアッセイ法を実施して正常コントロール血清と比較した. C1qとmonoclonal rheumatoid factorを利用して四つの異なる方法で免疫複合体を測定し, C1q-BA法とmRF-SP法にて,妊娠時有意に低下することが判明した.一方,リウマチ因子はIgM, IgGの両クラスとも有意に上昇していた.従来報告された結果では,免疫複合体とリウマチ因子の両者とも一定した結論がみられず,これは用いた測定法の欠陥によると推察された. 10例の慢性関節リウマチ患者の妊娠に伴う免疫複合体値の変動は,それぞれ患者の臨床症状と著しい相関が認められた.すなわち,全例で妊娠中免疫複合体値の低下がみられ,関節炎症状軽快の著しい例では,免疫複合体は妊娠中正常域まで低下し,分娩後臨床症状の悪化に伴つて再び上昇した. IgGクラスのリウマチ因子は,少数例で妊娠中低下する傾向がみられ,これらの症例では関節炎軽快が同時期に認められた. IgMクラスのリウマチ因子は,妊娠による変動は明らかでなかつた.以上,正常女性および慢性関節リウマチ患者血清において,妊娠時に免疫複合体の減少する傾向を認め,これは免疫複合体産生低下かもしくは除去作用の亢進によるものと推測された.

Details

ISSN :
18832083 and 00215384
Volume :
71
Database :
OpenAIRE
Journal :
Nihon Naika Gakkai Zasshi
Accession number :
edsair.doi...........d99c310a9e406fb47291707f207c58c8