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A Case of Primary Anaplastic Carcinoma of the Small Intestine

Authors :
Masatoshi Kadoya
Hiroyuki Kato
Kazuaki Hazama
Yasuhiro Suzuki
Motoshi Kanai
Motoo Takahashi
Miri Fujita
Yoshitsugu Nakanishi
Source :
The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 36:1615-1620
Publication Year :
2003
Publisher :
The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery, 2003.

Abstract

症例は57歳の男性. 倦怠感を主訴に来院し, 貧血を指摘され入院となった. CT, MRIでは小腸壁が肥厚した腫瘤像を認め, 小腸造影では動脈瘤型の形態を呈し, 血管造影では回腸動脈末梢に淡いtumor stainを認め, 小腸悪性リンパ腫を疑ったが, 経過中に腹膜炎症状を呈したため, 緊急手術に踏み切った. 主腫瘍はトライツ靱帯から約90cmの部位に存在し, 穿破して腹膜炎をきたしており, 口側腸管には多発性の腫瘍性病変を認め, 小腸広範囲切除を施行した. 病理学的には腫瘍は未分化細胞からなり, 免疫染色ではCAM 5.2とVimentinが陽性で, 小腸原発未分化癌, 多発壁内転移と診断した. 術後は経口摂取可能となったが, その後全身状態が悪化し術後55日目に死亡した. 剖検では腹腔内に一塊となった遺残および再発腫瘍と, 左肺, 肝など広範に転移を認めた. 小腸原発の未分化癌はまれなことから, 文献的考察を加えて報告する.

Details

ISSN :
13489372 and 03869768
Volume :
36
Database :
OpenAIRE
Journal :
The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery
Accession number :
edsair.doi...........d35c21a233e061dc722bcd6a3e416b7f
Full Text :
https://doi.org/10.5833/jjgs.36.1615