Back to Search Start Over

Studies on Optical Materials Derived from Marine DNA

Authors :
Naoya Ogata
Source :
KOBUNSHI RONBUNSHU. 61:22-28
Publication Year :
2004
Publisher :
Society of Polymer Science, Japan, 2004.

Abstract

鮭あるいはホタテ貝などの海洋生物から由来するデオキシリボ核酸 (DNA) に各種の光学的機能を有する色素をインターカレートすることによってDNAを, 光学機能を有する薄膜材料に転換する研究を行った. 有機非線形光学色素をDNA-脂質複合体中にインターカレートさせた膜の蛍光強度は色素単独の場合に比べて100~150倍も大きく増大することを見いだした. DNA-脂質複合体の中にインターカレートされる有機色素は専ら核酸塩基層の中でA-T層に入り, C-G層には入りにくいことを, 合成DNAを用いて明らかにした. DMASDB色素をインターカレートしたDNA-脂質膜のレーザー発振機能を評価して膜の断面方向から強いレーザー発振が起こり, 新しいフィルムレーザーとなることを見いだした. さらに, スピロピラン色素をインターカレートしたDNA-脂質複合体は紫外-可視光の繰返し試験で300回以上の再現性があることを確認して, 新しい光記憶膜となることを見いだした. DNAとポリ (アニリン) などの導電性高分子とは任意の比率で混合して均一な薄膜を形成して, 新しい導電性材料となることを見いだした.

Details

ISSN :
18815685 and 03862186
Volume :
61
Database :
OpenAIRE
Journal :
KOBUNSHI RONBUNSHU
Accession number :
edsair.doi...........bfd2f78735524732b011504a165f169d