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A Resected Case of Thymic Carcinoma Effectively Controlled by Induction Chemotherapy
- Source :
- Haigan. 37:547-551
- Publication Year :
- 1997
- Publisher :
- Japan Lung Cancer Society, 1997.
-
Abstract
- 症例は64歳男性で血疾を主訴に近医を受診し胸部X線写真上, 前縦隔に巨大な腫瘍を指摘され精査目的で当院に1994年10月27日に入院した.CTガイド下生検で胸腺癌 (扁平上皮癌) と診断され, 静脈造影検査では左腕頭静脈の狭窄像を認めたため正岡III期と診断した.腫瘍の完全切除が可能となるよう腫瘍の縮少と微小遠隔転移の制御を目的として術前化学療法を施行した.CDDP 80mg/m2×2, VDS 3mg/m2×2を1クール, CBDCA 200mg/m2, VDS 2mg/m2を1クール施行したところ腫瘍は30%に縮少した.1995年1月25日に胸骨正中切開下に左上葉部分切除, 左腕頭静脈合併切除を併用して腫瘍を完全に切除し, 併せて縦隔リンパ節郭清も行った.切除検体内にviableな細胞を認めたため術後縦隔に60Gyの放射線療法を施行後退院し, 術後2年の現在再発なく健存中である.胸腺癌は比較的血行性転移が多く, 進行例に対しては術前の腫瘍の縮少化と微小遠隔転移の制御のために術前化学療法が有効となる可能性が示唆された.
Details
- ISSN :
- 13489992 and 03869628
- Volume :
- 37
- Database :
- OpenAIRE
- Journal :
- Haigan
- Accession number :
- edsair.doi...........a6202fca0039b67aa245f5a83c69827f
- Full Text :
- https://doi.org/10.2482/haigan.37.547