Histological comparison of external anal sphincter between normal human and rat

Authors :: N. Miyajima
Y. Sato
J. Koromizu
Morito Maruta
K. Takizawa
Y. Okuyama
K. Tohyama
Source :: Nippon Daicho Komonbyo Gakkai Zasshi. 44:188-192
Publication Year :: 1991
Publisher :: Japan Society of Coloproctology, 1991.
Abstract: 正常と考えられるヒト外肛門括約筋10例およびラットの正常な外肛門括約筋20例を用いて組織学的,組織化学的に比較検討を行った.ヒトではタイプ1線維が85.02%と有意に多く,疲労に抵抗性を示したのに対し,ラットではタイプ1線維は0.9%と非常に少なく,タイプ2A線維が98.51%と有意に多かった.筋線維の直径は,ヒトではタイプ1線維が他のタイプの線維に比べ有意に小さいのに対し,ラットでは各タイプ間で直径には差はみられなかった.またラットではヒトで認められたragged-red fiberは全くみられなかった.ヒト外肛門括約筋がラット外肛門括約筋に比べ,タイプ1線維の比率が高く,ragged-red fiberが存在することはラットと異なりヒトでは外肛門括約筋がtonusを常に保っていることが原因と考えられた.