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Intraoperative cytology of intracranial germinoma. Its usefulness and detection of accompanying pathological changes

Authors :
Akinobu Ohno
Takeshi Mikura
Shinya Sato
Kazuki Nabeshima
Yuji Hinoura
Shinichiro Wakisaka
Masashi Koono
Yoshihiro Morita
Source :
The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 38:31-37
Publication Year :
1999
Publisher :
The Japanese Society of Clinical Cytology, 1999.

Abstract

頭蓋内germinomaは放射線療法がきわめて有効で, 生検による病理診断確定が重要である. 特徴的な腫瘍細胞が認められれば術中診断は容易であるが, グリオーシスや肉芽腫性炎症などの随伴病変によって診断困難な病例もある. われわれは組織学的にgerminomaと診断された12例 (術中細胞診施行9例, 内4例は同時に凍結切片を作成) の再検討を行った. 凍結切片のみによるgerminomaの診断率は50%(2/4例)であった.その診断率の低い原因は, 得られた組織が広範なグリオーシス, 類上皮肉芽腫によって占められ, 腫瘍細胞がほとんど認められなかったこと, また組織挫滅により腫瘍細胞の確定が不可能な点にあった. 組織診断上, グリオーシスは12例中8例 (66.7%), 高度の組織挫滅は2例 (16.7%), 組織球の集籏は8例 (66.7%, 2例では類上皮肉芽腫形成を伴う) と比較的高頻度に認められることを見出した.細胞診上, グリオーシスは組織学的にグリオーシスの認められた全例で観察され, 組織球の集籏, 類上皮細胞様集団も組織学的に認められた症例の約86%に認められた. しかもそれら随伴病変が強いため凍結切片のみでは診断困難であった症例も含めて全例で圧挫細胞診にて腫瘍細胞を検出し得た.細胞診の併用は随伴病変により診断の困難な症例で有用であり, 細胞所見から随伴病変の存在も判断し得る.

Details

ISSN :
18827233 and 03871193
Volume :
38
Database :
OpenAIRE
Journal :
The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology
Accession number :
edsair.doi...........9e58a48ced6838f2832c1e0fd38d1d6b