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A simple approach to differential diagnosis in crush preparatory brain tumor cytology

Authors :
Akira Maeda
Motoshige Kudo
Yoko Maeda
Masako Shimizu
Source :
The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 42:275-280
Publication Year :
2003
Publisher :
The Japanese Society of Clinical Cytology, 2003.

Abstract

目的:脳腫瘍細胞診において比較的容易に組織型を判断しうる包括的な見方を考案したので報告する.対象と方法:日常遭遇する機会の多い良性星膠腫, 悪性星膠腫, 膠芽腫, 毛状星膠腫, 上衣腫, 稀突起膠腫, 髄芽腫, 髄膜腫, 神経鞘腫, 下垂体腺腫, そして転移性腫瘍を選んだ. それら検体の圧挫法によるPapanicolaou染色標本を低倍率で観察し, 細胞出現パターン別に包括的に分類した. 同時に, 各型に属する腫瘍間の鑑別に有用な所見を探索した.結果:出現パターンは集合型, 孤立散在型, そしてその両者の混在する混合型に分けられた. 集合型には, 密着塊状集塊と, ライトグリーン淡染性基質に平面的結合を示す集塊があった. 前者には髄膜腫, 神経鞘腫, 上衣腫 (乳頭型) が, そして後者には良性星膠腫, 悪性星膠腫, 膠芽腫, 髄膜腫, 神経鞘腫 (変性部分) が該当した. 孤立散在型には稀突起膠腫, 髄芽腫, 髄膜腫, 下垂体腺腫が, また混合型には膠芽腫, 髄膜腫, 転移性腫瘍が該当した. 核線は, 神経上皮由来の腫瘍に出来やすいが, その他の原発性腫瘍にはほとんどなく, その存在は組織型の鑑別に役立った. また, 星膠腫における良性・悪性の鑑別には血管間質や細胞・核の形状差が有用であった.結論:本観察法は簡便で, 一般臓器・組織細胞診と同じ感覚で脳腫瘍細胞診を行える特長がある.

Details

ISSN :
18827233 and 03871193
Volume :
42
Database :
OpenAIRE
Journal :
The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology
Accession number :
edsair.doi...........909d5cade25db64f15909001bb3282c9