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Influence of Rumen Ciliate Protozoa on the Concentration of Free Amino Acids in the Rumen Fluids

Authors :
Makoto Kandatsu
Hisao Itabashi
Source :
Nihon Chikusan Gakkaiho. 46:600-606
Publication Year :
1975
Publisher :
Japanese Society of Animal Science, 1975.

Abstract

無繊毛虫ヤギでは,繊毛虫が存在する通常のヤギに比べ反芻胃内容液中のアンモニア濃度が低下するので,その要因をアンモニア生成の面から明らかにする目的で両区のヤギに乾草と濃厚飼料とを給与し,反芻胃内容液遊離アミノ酸の濃度と組成とにつき比較検討した.1) 反芻胃内容液中のα-アミノ態窒素濃度は,両区とも採食1時間後に増加しその後は低下する傾向を示したが,通常区の方が無繊毛虫区よりも明らかに高かった.2) 採食1時間後における総遊離アミノ酸中の個々のアミノ酸の割合は,通常区では,グルタミン酸:20.1%,アラニン:16.1%,プロリン:7.2%,δ-アミノバレリアン酸:11.1%であるのに対し,無繊毛虫区では,それぞれ13.9%, 7.9%, 2.7%, 36.1%であり,アミノ酸組成に両区の間で差異が認められた.3) 給与飼料中からは多種類の遊離アミノ酸が検出されたが,特にプロリン,アスパラギン酸,チロシンおよびグルタミン酸が多く,反芻胃内容液の遊離アミノ酸組成とは著しく相違し,さらにその含量は採食後の反芻胃内容液中の含量と比べると極めて少なかった.これらの結果から,無繊毛虫区でアンモニア濃度が低下する主な要因は,飼料タンパク質からのアミノ酸の生成が通常区に比べ少ないためであると考察された.

Details

ISSN :
18808255 and 1346907X
Volume :
46
Database :
OpenAIRE
Journal :
Nihon Chikusan Gakkaiho
Accession number :
edsair.doi...........8ae6a1fee4a380e1d983290a3a39a5bb
Full Text :
https://doi.org/10.2508/chikusan.46.600