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A Case of Cervical Lymph Node Metastasis From Subcarinal Lymph Node Squamous Cell Carcinoma of Unknown Origin

Authors :
Hiroyuki Ito
Kazuhiro Sakamoto
Kenji Inui
Yoshinori Takanashi
Naoki Goto
Takamitsu Maehara
Source :
Haigan. 43:273-277
Publication Year :
2003
Publisher :
Japan Lung Cancer Society, 2003.

Abstract

背景. 原発巣が不明で縦隔や肺門リンパ節のみに転移を認める症例を稀に経験するが, 今回, 縦隔リンパ節の癌の切除後3年9ヶ月を経て頸部リンパ節転移を起こした症例を経験したので報告する. 症例. 74歳男性. 1998年2月に健診で縦隔異常陰影を指摘され, 胸部CT上最大径4cmの気管分岐下リンパ節腫大を認めた. 気管支鏡下穿刺細胞診で扁平上皮癌と診断されたため, 肺, 消化管, 咽頭喉頭部の精査を行うも原発巣は不明であった. 他に明らかな転移巣を認めないため, 同年5月に開胸下で気管分岐下リンパ節の郭清術を行った. 術中の触診でも明らかな原発巣は認めず, 摘出標本の組織診断でも扁平上皮癌であった. 以後外来にて経過観察を行っていた. 2002年2月に右i頸部リンパ節に腫大を認めたため経皮穿刺細胞診を施行したところ, 扁平上皮癌と診断した. 再度全身精査を行うもやはり原発巣は不明であり, 2002年3月に右頸部~鎖骨上窩リンパ節郭清術を行った. 摘出標本でも扁平上皮癌と診断し, 前回摘出標本と組織像が同一であるため転移再発と診断した. 結論. 原発不明癌縦隔リンパ節転移症例には積極的なリンパ節切除・郭清を行い, 厳重な経過観察が必要と思われた.

Details

ISSN :
13489992 and 03869628
Volume :
43
Database :
OpenAIRE
Journal :
Haigan
Accession number :
edsair.doi...........792e3bdf5add243c5fc3760545ba336d
Full Text :
https://doi.org/10.2482/haigan.43.273