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Frequency and Distribution of Mucous Cells in Human Parotid Glands

Authors :
Makoto Suzuki
Akira Komori
Isao Takagi
Goro Ishikawa
Source :
THE JOURNAL OF THE STOMATOLOGICAL SOCIETY,JAPAN. 46:11-18
Publication Year :
1979
Publisher :
The Stomatological Society, Japan, 1979.

Abstract

ヒトの耳下腺は一般に漿液性の腺として認められているが, 新生児で導管部に粘液細胞の存在することは知られている。また, 唾液腺に原発する粘表皮腫は大・小の唾液腺のうちでも耳下腺に最も多い。正常のヒト耳下腺導管上皮に時に粘液細胞が存在することから, 粘表皮腫は唾液腺の導管上皮に由来するのであろうと考えられている。しかし, ヒト耳下腺における粘液細胞の出現頻度や分布状態などを詳細に系統的に検索した報告はほとんどみられない。本研究では, 剖検例より得た耳下腺380例について, 耳下腺組織内にみられた粘液細胞の出現頻度や出現部位などについての検索を行った。粘液細胞は検索例全体の約30%にみられ, 新生児と高年者に比較的多かった。出現部位は導管系, ことに葉間と小葉間の導管部に比較的多くみられた。また, 導管系で粘液細胞の出現をみた例の約72%で, 粘液細胞出現部導管周囲にリンパ性細胞浸潤をみたが, 基礎疾患との間には特別の関係は見出し得なかった。

Details

ISSN :
18845185 and 03009149
Volume :
46
Database :
OpenAIRE
Journal :
THE JOURNAL OF THE STOMATOLOGICAL SOCIETY,JAPAN
Accession number :
edsair.doi...........64ad4853f06d0dc7f3b340b7f9d6b31f
Full Text :
https://doi.org/10.5357/koubyou.46.11