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Temporomandibular Disorder Subcategorization and Patient Complaints Detected by a Self-administered Questionnaire

Authors :
Takuo Kuboki
Kenji Maekawa
Hirofumi Yatani
Kouji Suzuki
Source :
Nihon Hotetsu Shika Gakkai Zasshi. 46:332-340
Publication Year :
2002
Publisher :
Japan Prosthodontic Society, 2002.

Abstract

目的: いわゆる顎関節症患者のなかには, 顎口腔系の諸症状に加えて慢性的な頭痛や頭頸背部痛などを訴えるものが少なくない. しかしながら, これまで用いられてきた顎関節症の細病態分類に基づいて治療を進めた場合, ややもするとこれら随伴症状と呼ばれてきた患者の訴えに対する適切な対応がなおざりにされがちとなることは否めない. そこで本研究では, 顎関節症の細病態分類と患者の訴えた主要症状との関連を検討することにより, 現行の分類システムに望まれる改善点などについて考察した.方法: 対象者は, 1994年4月から1998年3月までに顎関節症状あるいは口腔顔面痛を主訴に岡山大学歯学部附属病院第1補綴科を受診した連続患者サンプル393例である. 対象者に対し, 顎関節症の細病態分類ならびに訴えの分類を行い, 両者をつき合わせ, その整合性について検討した.結果: 訴えの頻度を分析すると, 顎関節症の三大症状と呼ばれる「顎の痛み」が49.6%, 「開 (閉) 口障害」が32.6%, 「関節雑音」が30.8%と多くを占める一方, 「頭痛, 頭部の痛み」が6.9%, 「咀嚼障害, 咬合不全」が6.1%, 「首, 肩のこり・痛み」が5.9%と三大症状に含まれない訴えが各病態に少なからず存在した.結論: 顎関節症の三大症状以外の症状を訴えて来院する患者もけっして少なくないことが明らかとなった.顎関節症の細病態分類に加えてこれらの訴えにも適切に対応するためには, 複数診断を許す診断システムの確立が必要であると考えられた.

Details

ISSN :
1883177X and 03895386
Volume :
46
Database :
OpenAIRE
Journal :
Nihon Hotetsu Shika Gakkai Zasshi
Accession number :
edsair.doi...........5eb4851e21f5e128e8063cfc03794ba6
Full Text :
https://doi.org/10.2186/jjps.46.332