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ENHANCED GENE TRANSFER EFFICIENCIES OF RGD FIBER-MUTANT ADENOVIRUS VECTOR FOR THE GENE THERAPY FOR ORAL SQUAMOUS CELL CARCINOMA

Authors :
Akihiro Miyazaki
Nobuyuki Tanaka
Itaru Nagai
Noriyuki Yonekura
Hirofumi Hamada
Akira Yamaguchi
Gen-iku Kohama
Hironari Dehari
Source :
Japanese jornal of Head and Neck Cancer. 27:249-254
Publication Year :
2001
Publisher :
Japan Society for Head and Neck Cancer, 2001.

Abstract

アデノウイルスベクターを用いた遺伝子治療は口腔癌を含むさまざまな悪性腫瘍に対して試みられている。口腔扁平上皮癌細胞株に対する野性型アデノウイルスベクターによる遺伝子導入効率は細胞株により差はあるものの低かった。これはアデノウイルスベクターの細胞吸着に関与する細胞表面の受容体であるコクサッキーアデノウイルスレセプター (CAR) の発現が低いためと考えられる。口腔扁平上皮癌細胞のCARmRNA発現量をABI PRISM 7700シーケンスディテクターを用いTaqMan PCRにより測定したところアデノウイルスで高い遺伝子導入効率を示す293細胞1として測定したところ, その発現量は0.12-0.54と低かった。そこでCARに非依存的なアデノウイルス遺伝子導入法を開発するために, TPC-COS法によりアデノウイルスファイバーノブのHIループにCDCRGDCFCインテグリン結合モチーフを導入したRGDファイバー変異型アデノウイルスベクターを作製し, 口腔癌細胞株での遺伝子導入効率を検討したところ, 野性型アデノウイルスベクターと比較し, 数倍から10倍の遺伝子導入効率の改善が得られた。以上の結果からRGDファイバー変異型アデノウイルスベクターはCAR発現量の少ない口腔扁平上皮癌に対する有用な遺伝子導入ベクターになりうることが示唆された。

Details

ISSN :
18839878 and 09114335
Volume :
27
Database :
OpenAIRE
Journal :
Japanese jornal of Head and Neck Cancer
Accession number :
edsair.doi...........3d0b4e96de6d17c2c6284a20a0f218d7
Full Text :
https://doi.org/10.5981/jjhnc1974.27.249