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Case of hepatocellular carcinoma associated with microhamartoma
- Source :
- Kanzo. 30:82-87
- Publication Year :
- 1989
- Publisher :
- Japan Society of Hepatology, 1989.
-
Abstract
- 患者は57歳,男.偶然AFP高値を指摘されて来院した.CT scan,超音波検査,及び動脈造影所見から肝右葉前区域の肝細胞癌と診断した.血液生化学検査上,肝硬変の所見はなく,経皮経肝門脈造影(PTP)施行時に測定された門脈圧も正常であったが,穿刺時の肝実質が極めて硬く,著明な線維化が示唆された.術前療法として,肝動脈塞栓術(TAE),経皮経肝門脈枝塞栓術(PTPE)を2週間隔で施した後,肝右葉前区域切除を施行した.切除標本上,腫瘍は単結節周囲増殖型,Edmondson II型,索状型の肝細胞癌であったが,非癌部の肝全体にはゴマ粒大の黄色斑が散在し,組織学的には,不規則に拡張した胆管様構造周囲に発達した線維組織がみられるmicrohamartomaであった.種々の肝・胆管系の先天性奇形は稀に胆管癌を合併するが,microhamartomaと肝細胞癌との合併報告は第1例目であるので,若干の文献的考察を加え報告した.
Details
- ISSN :
- 18813593 and 04514203
- Volume :
- 30
- Database :
- OpenAIRE
- Journal :
- Kanzo
- Accession number :
- edsair.doi...........39bee9e0c1cfb3e02a267b0de5080cf5
- Full Text :
- https://doi.org/10.2957/kanzo.30.82