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So called hematoidin crystals in cervicovaginal smears

Authors :
Toshinari Takahashi
Chisei Kawamura
K. Sato
Teruo Kagabu
Atsumi Katashima
Iwao Nishiya
Toshihiko Izutsu
Source :
The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology. 28:501-504
Publication Year :
1989
Publisher :
The Japanese Society of Clinical Cytology, 1989.

Abstract

1) 子宮頸部擦過細胞標本10万403検体中21検体 (0.02%) にいわゆるヘマトイジン結晶を認めた.2) 21例中19例の標本は炎症所見が認められ, 7例では背景に出血を認めた. また21例中7例は, 妊娠または分娩後1年以内の症例であった.3) ヘマトイジン結晶は, 黄褐色または赤褐色で直径2u~100uの放射状の結晶であり・標本中には1~28個の結晶が散在し, その周囲には組織球や好中球がロゼット様に分布していた.4) ヘマトイジン結晶の認められた21例中16例の標本に特殊染色を行った結果・PAS染色陽性, アルシアン青陰性, スタインのヨード法陰性, ベルリン青染色陰性, 酵素抗体染色 (フェリチン) 陰性であった. また, PAS染色陽性であったヘマトイジン結晶は, ジアスターゼ・アミラーゼによっても消化されないことより, この物質は血液中の蛋白物質の結晶であることが示唆された.5) 以上のことよりヘマトイジン結晶という呼称は適当ではなく, 再検討が必要である.

Details

ISSN :
18827233 and 03871193
Volume :
28
Database :
OpenAIRE
Journal :
The Journal of the Japanese Society of Clinical Cytology
Accession number :
edsair.doi...........2bf324371eb1303982fe80b17a44b5d0
Full Text :
https://doi.org/10.5795/jjscc.28.501