A case of 99-year-old woman undergone an emergency operation allowing an executive surgery one month later

症例は99歳の女性.主訴は右下肢痛,左乳房腫瘤.平成13年2月22日に突然右下肢痛,蒼白,冷感を認めた.入院時,右ankle brachial pressure index (ABI)は0, CPKは8,606,翌日は11,816と増加し疼痛も増悪したため,緊急手術を施行した.また2年前から左乳房に出血,排膿を繰り返し増大する腫瘤を認めた.右下肢切断術を施行し,術後1日目のCPKは6,188と改善した. 3月8日にはCPKは145と正常範囲内となった.腎不全も併発しなかった.左乳房腫瘤は徐々に自壊し,生検で悪性所見を認めたため, 3月15日に左全乳房切除術を施行した.術後経過良好で3月26日に退院した. 100歳になられた現在も元気に存命である.全身状態,侵襲と根治性,術後QOLを考えて手術適応,術式を決定すれば,超高齢者でも手術の施行は可能であると考えられた.