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Management of Abdominal Drainage after Liver Resection

Authors :
Shintaro Kodai
Shigekazu Takemura
Kazuki Ohba
Shoji Kubo
Masao Ogawa
Takahiro Uenishi
Hiromu Tanaka
Tsuyoshi Ichikawa
Hiroji Shinkawa
Tsunemi Matsuda
Source :
The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery. 42:141-146
Publication Year :
2009
Publisher :
The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery, 2009.

Abstract

はじめに:肝切除施行例における腹腔ドレーンの管理法について検討した.対象と方法:肝切除術中に閉鎖式ドレーンが留置された104例を術後4日目以内腹腔ドレーン抜去72例(短期間留置群)と術後5日目以降抜去32例(長期間留置群)に分類し,ドレーン留置期間延長の要因や術後合併症の観点から肝切除術における適切な腹腔ドレーン抜去時期について検討した.なお,腹腔ドレーンは胆汁混入がみられない(総ビリルビン値5 mg/dL未満)場合,抜去した.結果:腹腔ドレーン長期間留置に関わる因子は,単変量解析によると腫瘍径(大型腫瘍),1区域以上切除,手術時間,術中出血量,術後4日目のドレーン排液量(200 mL以上)で,多変量解析によると手術時間,術中出血量およびドレーン排液量が独立因子であった.胆汁漏は短期間留置群の2例にみられ,そのうち1例に腹腔内感染が発症した.創感染は両群のそれぞれ1例に,難治性胸腹水は短期間留置群の2例にみられたが,両群のそれら術後合併症の頻度に差はみられなかった.まとめ:肝切除例において,手術時間,術中出血量および術後4日目のドレーン排液量が腹腔ドレーン長期留置に関わる独立した因子であった.胆汁混入がみられない場合,腹腔ドレーンの術後4日目以内抜去は妥当であると考えられた.

Details

ISSN :
13489372 and 03869768
Volume :
42
Database :
OpenAIRE
Journal :
The Japanese Journal of Gastroenterological Surgery
Accession number :
edsair.doi...........17294c5ceede69a758fec03f480c53a2
Full Text :
https://doi.org/10.5833/jjgs.42.141