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Photo-ionization and Photolysis of Aromatic Molecules in Solutions

Authors :
Hiroshi Tsubomura
Source :
Nippon kagaku zassi. 89:1-13
Publication Year :
1968
Publisher :
The Chemical Society of Japan, 1968.

Abstract

芳香族化合物,主としてアニリン,フェノ,.一.ル,フxニレンジアミン,ヒドロキノンなどのベンゼン置換体の溶液中における紫外線照射によってどのような反応が起こるかについて調べた。反応は主として光イオン化(電子放出)または電子移動と,側鎖のβ一結合開裂との二つである。前者についてはさらに,電子受容性の分子(アクセプター)の存在するときとしないときで,それぞれ異なる挙動を示す。すなわち,近くにアクセプターの存在しないときは光イオン化は二段階一二光子過程で起こり,アクセプター渉存在するときは,電荷移動吸収または励起後の電荷移動により一光子的に電子が移ることが確かめられた。低温マトリヅクス申で放出された電子の物理的,化学的挙動についても,主としてN,N',N',N'一テトラメチル-p一フェニレンジアミンについてくわし,い研究を行なった◇つぎに多くの他のベンゼン置換体について光照射の結果,生ずる不安定状態の電子スペクトルをくわしく研究し,T'←T吸収帯(三重項からの吸収帯),カチオン,およびラジカルの吸収帯などをそれぞれ確認した。こうして,種々のベンゼン置換体においてある場合は光イオン化が優先し,ある場合はβ-開裂が優先することを見いだし,その原因について考察した。また,一見異なる分子種がよく類似したスペクトルを与えることを指摘し,これについても考察した。

Details

ISSN :
21850917 and 03695387
Volume :
89
Database :
OpenAIRE
Journal :
Nippon kagaku zassi
Accession number :
edsair.doi...........13b54ba2e71ec2ea57d930b0a7f24200
Full Text :
https://doi.org/10.1246/nikkashi1948.89.1