Back to Search Start Over

General Composition and Depot Fats Characteristics of Japanese Sika Deer (Cervus nippon) Carcass

Authors :
Harumi Oono
Takao Saito
Takeo Takeda
Mitsuharu Ishida
Shoshichi Ikeda
Source :
Nihon Chikusan Gakkaiho. 62:904-908
Publication Year :
1991
Publisher :
Japanese Society of Animal Science, 1991.

Abstract

1年4カ月~2年2カ月間,集約的に飼育したニホンジカ雌3頭(1歳4カ月,3歳5カ月,5歳4カ月)を屠殺し,その可食部位の一般成分であるpH,軟らかさ,水分,粗蛋白質,粗脂肪,粗灰分と蓄積脂肪の融点,けん化価,脂肪酸組成を測定した.枝肉歩留まりはいずれも60%以上(60.6~62.1%)を示したが,精肉歩留まりは66.4%から78.8%とややばらつきがあり,若い鹿の値が小さかった.精肉のpHは5.55から5.87の間にあり,酸性極限pHに達していると考えられた.軟らかさは部位によって大きく異なり,剪断力価は26~58gであった.水分は,ばら肉の56.4%を除き,70%以上(73.0~79.4%)を示した,粗蛋白質と粗脂肪は,ばら肉を除き,それぞれ17.4~21.0%および1.5~3.1%であった.これらの値から,他の食肉と比較して高蛋白質,低脂肪の傾向が明らかになった.蓄積脂肪の融点は,部位によって異なり,皮下脂肪の融点は比較的低く,腎臓周囲脂肪と大網膜脂肪は高い値となった,脂肪酸組成は,他の家畜と同様に皮下脂肪中の不飽和脂肪酸割合が高く,身体の深部にいくほどその割合は小さくなっていった.その中で,ステアリン酸とパルミチン酸は増加していき,オレイン酸とパルミトオレイン酸は逆に減少傾向を示した.

Details

ISSN :
18808255 and 1346907X
Volume :
62
Database :
OpenAIRE
Journal :
Nihon Chikusan Gakkaiho
Accession number :
edsair.doi...........09b7cbec353f88f7eee4df71110e5c9f
Full Text :
https://doi.org/10.2508/chikusan.62.904