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Copper deficiency anemia in a hemodialysis patient receiving enteral feeding
- Source :
- Nihon Toseki Igakkai Zasshi. 38:61-65
- Publication Year :
- 2005
- Publisher :
- Japanese Society for Dialysis Therapy, 2005.
-
Abstract
- 症例は58歳, 糖尿病による慢性腎不全の女性. 2003年12月, 左被殻出血の脳室穿破にて入院. 開頭術後に維持血液透析となった. 第8病日より経管栄養を行っていたが, 第100病日頃より徐々に貧血が進行. 貧血はエリスロポエチン製剤に反応せず, 顆粒球減少症も伴ったため, 赤血球輸血および顆粒球コロニー刺激因子製剤投与を頻回に必要とした. 鉄, ビタミンB12, 葉酸の欠乏はなく, 自己抗体, 腫瘍マーカー, 血清免疫電気泳動, 胸腹部CT検査にても異常所見は得られなかった. 薬剤の影響も考え, 脳出血後に開始したすべての薬剤を中止したが, 中止1か月後でも貧血・顆粒球減少症は改善しなかった. 第160病日, 骨髄穿刺にて顆粒球系の空泡化変性を認め, 同日の血液検査にて, 銅およびセルロプラスミンの異常低値が判明した. 銅欠乏による貧血・顆粒球減少症と診断. 経静脈的な硫酸銅製剤投与 (1.25mg/日) にて, 速やかに貧血改善と顆粒球増加を認めた. 食事摂取が可能になった後は, 銅投与を中止しても貧血・顆粒球減少症は生じなかった. 経静脈栄養や経管栄養を施行している血液透析患者における貧血や顆粒球減少症の鑑別診断として, 銅欠乏を考慮に入れる必要がある.
Details
- ISSN :
- 1883082X and 13403451
- Volume :
- 38
- Database :
- OpenAIRE
- Journal :
- Nihon Toseki Igakkai Zasshi
- Accession number :
- edsair.doi...........083dcb6cdacbf57ca085fea6cc11642a