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健康食品やサプリメントと呼ばれる商品は多くのマスメディアで紹介され誰もが身近に購入できるものになっている. しかし, 腎不全患者の安易な利用は危険をもたらす場合もある. そこで, 健康食品等に対する意識調査および利用状況を把握するため, 当院外来慢性維持血液透析患者に対しアンケート調査を実施した. 対象患者は, 平成13年108名, 平成15年116名であった.健康食品に対して興味がある患者は平成13年が38.9%, 平成15年は44.8%, 健康食品を以前利用または調査時利用中の患者は, 平成13年が24.1%, 平成15年42.2%といずれも2年間で増加していた. しかし, 健康食品の利用が増える中, 利用に際し栄養士に相談があった患者は平成13年が10.2%, 平成15年は4.3%と相談患者数の減少がみられた. 新たに平成15年ではサプリメントに対して同様に調査を行ったところ, 現在利用中または以前利用を合わせると22.5%存在し, 相談した患者は19.2%であった. また, 健康食品を分類すると, 薬であると回答した患者は13.8%, 食品62.9%, 同じくサプリメントでは, 薬37.1%, 食品31.9%であった.2年前より利用中止した患者に比べ新たに利用を始めた患者が若干多く, 継続利用患者は利用商品が変更している患者も存在し, 日々の情報に大きく影響を受けているようである. 健康食品は食品であると認識している患者がほとんどであったが, サプリメントに関しては, 薬・食品のどちらとも言えないようであった. 利用に際し相談しない患者は, 血液検査成績や体重増加により栄養士が利用状況を知ることが多いが, アンケート調査により利用を知る患者も多いことから, データに反映しない患者が存在することも考慮する必要がある. 栄養士は日常の情報にも目を配り, 透析患者にとって安全に利用できるよう注意すべきである.