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病気や障害を持ち、医療的なケアが必要な子どもが増加している。医療的ケアが必要な子どもの親は、日々子どものケアに追われる状況の生活である。災害時の障害者における被害が大きくなることが知られており、特に、医療的ケアなど高度なケアが必要な子どもは災害対策が必要である。本研究の目的は、在宅で療養する医療的ケア児の親の災害対策についての現状を把握し、今後の課題を検討することである。医学中央雑誌Web版(Ver.5)を用いて、「災害」「小児」「医療的ケア」「在宅」「親」をキーワードとし、文献検索を行い、研究目的と合致する9件を分析対象とした。調査が行われていた地域は、沖縄県が3件と最も多く、首都圏、大阪府、新潟県、愛知県、茨城県、兵庫県が1件ずつであった。対象とする災害の種類としては、台風が2件、地震1件となっていた。研究対象者の医療的ケア内容は、人工呼吸器、酸素吸入、腹膜透析等があげられていた。医療的ケアを要する在宅療養児の親の災害対策における今後の課題として、避難所の問題、日ごろからの顔が見えるつながりづくりがあげられていた。また、スタッフでの勉強会や、家族とともに災害対策を考えることの重要性についてもあげられていた。