41 results on '"Zhang, Ming"'
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2. サイクロトロンによる放射性標識薬剤の製造・開発への利用状況<R2>
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Hisashi, Suzuki, Makoto, Takei, Hiroki, Hashimoto, Katsuyuki, Minegishi, Kurihara, Yusuke, Masanao, Ogawa, Ohkubo, Takayuki, Kaito, Tsukagoe, Nobuki, Nengaki, Fujishiro, Tomoya, Daisuke, Arashi, Togashi, Takahiro, Sakai, Toshiyuki, Masatoshi, Muto, Kotaro, Nagatsu, Kazunori, Kawamura, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
先進核医学基盤研究部では、臨床診断・治療や生体機能の計測に有用な放射性核種標識薬剤の開発、標識薬剤合成に必要な放射性核種の製造及び標識・分析技術の開発研究を行っている。また、新規放射性薬剤を開発し、多種多様な動物モデルを含めた動物実験による薬剤の有効性と前臨床評価、臨床共同研究を実施している。さらに、安全で高品位な標識核種及び診断・治療用の放射性薬剤を製造し、脳機能イメージング研究部、分子イメージング診断治療研究部のみならずQST病院や外部の大学・研究機関・企業の研究者に広く提供している。 当研究部によって製造される臨床研究用の放射性薬剤は、1)HIMACや量子メスを用いた腫瘍の治療効果の評価や転移の有無などの判定、2)がん患者への診断・治療研究、3)認知症をはじめとする各種の脳疾患の診断、治療効果の評価及び病態発生メカニズムの解明研究などに利用されている。本報告書では、新規標識薬剤の開発状況及び放射性核種・薬剤の製造状況を報告する。
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- 2021
3. ecDHFRイメージング用の遺伝子レポーターPETトレーサー[18F]FHP-TMPの開発
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Ohkubo, Takayuki, Masafumi, Shimojo, Maiko, Ono, Masayuki, Fujinaga, Masanao, Ogawa, Nobuki, Nengaki, Yuji, Nagai, Takafumi, Minamimoto, Makoto, Higuchi, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
我々は遺伝子レポーターPETトレーサーとして[11C]トリメトプリム(TMP)と[18F]フルオロエトキシ-TMPを開発し、マウスとマーモセットの脳に発現させたE.coli dihydrofolate reductase(ecDHFR)を画像化してきた[1]。今回、新たに[18F]フルオロヒドロキシプロピルオキシ(FHP)-TMPを合成し、インビトロとインビボの評価を行った。標識合成は当施設で開発した自動合成装置を用い、[18F]フルオロアルキル試薬である[18F]エピフルオロヒドリンをフェノール前駆体と反応させた。その結果、[18F]FHP-TMPが収率13%(18F-より計算)と放射化学純度98%以上で得られた。一方、分子動力学計算により、ecDHFRのリガンド結合部位にFHP-TMPがフィットする複合体が得られた。また、標識した[18F]FHP-TMPのecDHFRに対するKdは50.8nMであった。現在、PETイメージングを含めた評価を行なっており、結果は当日発表予定である。, 第62回日本核医学会学術総会
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- 2022
4. 光感受性物質であるADPM06の18F標識合成及びインビボ評価
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Kazunori, Kawamura, Tomoteru, Yamasaki, Atsuto, Hiraishi, Masayuki, Fujinaga, Kurihara, Yusuke, Masanao, Ogawa, Kaito, Tsukagoe, Nobuki, Nengaki, Lin, Xie, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
【背景・目的】ADPM06はaza-BODIPY類であり、光線力学療法(PDT)用の光感受性物質として開発された。ADPM06を用いたPDTでは、様々な腫瘍モデルにおいて短時間近赤外レーザー照射により腫瘍の縮退効果がみられた。我々は、ADPM06の安全性を評価するために、18Fを標識したADPM06を開発し、インビボ評価を行った。 【方法】[18F]ADPM06は、同位体交換反応を用いて合成を行った。18F-はSepPak QMAからテトラブチルアンモニウムを用いて溶出し、乾燥後、塩化スズ(IV)入りADPM06アセトニトリル溶液中で室温10分間反応させ、18Fを標識した。インビボ実験はマウスを用いて体内動態を評価した。 【結果】[18F]ADPM06は18F標識自動合成装置を用い、合成時間60分程度、10%程度の放射化学的収率で合成でき、注射液とした。[18F]ADPM06投与後のマウス体内放射能分布は、測定可能な全ての臓器において、投与後120分まで初期取り込みの後に徐々に減少した。 【結論】[18F]ADPM06を注射液として合成でき、体内動態をインビボで評価することができた。, 第62回日本核医学会学術総会
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- 2022
5. PET を用いた老化細胞の定量化と加齢診断法の確立
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Zhang, Ming-Rong
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ムーンショットプログラム目標7における「技術交流会」において標記のタイトルにて口頭発表を行う。, 技術交流会
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- 2022
6. タウPETを用いた機械学習に基づく非アルツハイマー型認知症の自動診断法開発
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Hironobu, Endo, Kenji, Tagai, Kiwamu, Matsuoka, Kosei, Hirata, Naomi, Kokubo, Yoko, Ikoma, Keisuke, Takahata, Chie, Seki, Maiko, Ono, Kazunori, Kawamura, Zhang, Ming-Rong, Hitoshi, Shinoto, Takahiko, Tokuda, Hitoshi, Shimada, Yuhei, Takado, and Makoto, Higuchi
- Abstract
【目的】非アルツハイマー型認知症のタウオパチーである進行性核上性麻痺(PSP)において,18F-PM-PBB3をプローブとするタウ病変PET画像による客観的な自動診断法を開発する.【方法】対象は健常高齢者(HC) 43例 (69.2 ± 7.0 [平均 ± 標準偏差]歳,女性 48.8%),PSP 42例 (71.5 ± 7.1歳,女性 35.7%,MDS-PSP診断基準でprobable),疾患対照としてパーキンソン病患者(PD) 8例 (70.6 ± 6.4歳,女性 12.5%) で,機械学習訓練用(75%)と診断能評価用(25%)に分けて解析した(stratified shuffle splitで10セット分作成).マルチアトラス法を用いて脳実質112カ所の関心領域(ROI)を同定し,病変が少ない小脳皮質とのプローブ集積比(SUVR)を算出した.値は年齢,性別で補正し標準化した.各領域のSUVRと重み係数の積の総和(PSP tauスコア)によるPSP群対,HC+PD群の弁別能が最も高くなるように,機械学習(elastic net CV)により重み係数の最適化を行った.得られたスコアと重症度の相関も解析した.【結果】淡蒼球,中脳,被殻などが重み係数の高い弁別に重要なROIであった.評価用10セットデータのPSP tauスコアを平均化して解析した診断能は正確度 96.7%, 感度 95.1%, 特異度 98.0%であった.PSP tauスコアと重症度(PSP rating scale)は有意な相関を認めた(Spearman’s rs = 0.4, p = 0.009).【結論】18F-PM-PBB3 PETを用いてPSPの自動診断および重症度の予測に有望な手法を開発した., 第40回日本認知症学会学術集会
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- 2021
7. 11C-L-1MTrp-PETによるメラノーマ免疫化学療法における免疫応答判定
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Kuan, Hu, Lin, Xie, Katsushi, Kumata, Hidekatsu, Wakizaka, Zhang, Yiding, Nobuki, Nengaki, Takashi, Shimokawa, and Zhang, Ming-Rong
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【目的】:複合癌免疫療法の開発により、免疫応答の活性化レベルを生きた生体内で評価できる診断法は強く求められている。我々は、IDO1に着目し特異的なPETプローブ11C-L-1MTrpを用い、免疫化学療法における抗腫瘍免疫応答評価のPET診断法を開発した。【方法】 抗PD1抗体、抗CTLA4抗体、CPAを組み合わせたメラノーマ免疫化学治療マウスを対象に、11C-L-1MTrpを用い、治療早期及び治療後において生体内の免疫応答状態と抗腫瘍効果を追跡した。【結果】免疫化学療法により免疫応答が賦活され、がんに対する攻撃を引き起こした状態では、腸管リンパ組織に高い放射能集積が認められた(9.44 ± 0.53%ID/g)。それに対し、治療早期の免疫低下(5.22 ± 0.32%ID/g)および治療後の免疫疲弊状態(5.40 ± 0.02%ID/g)では、腸管リンパ組織に放射能集積が低く、腸管リンパ組織における放射能集積は腫瘍相対成長率との高い相関を示した(Pearson’s r = -0.827, p < 0.001)。【結論】11C-L-1MTrp PETは、生きたままで抗腫瘍免疫応答の活性化レベルを定量評価ができ、複合癌免疫療法による治療効果をリアルタイムに判別可能の診断法として期待される。, 第61回日本核医学会学術総会
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- 2021
8. TRT薬剤「211At-AITM」合成法の改良
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Kuan, Hu, Masayuki, Hanyu, Katsuyuki, Minegishi, Ayumi, Kadoma, Lin, Xie, Zhang, Yiding, Masayuki, Fujinaga, Kotaro, Nagatsu, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
【目的】我々は多くの腫瘍に高発現する癌蛋白質の一つである代謝型グルタミン酸1型受容体(mGluR1)を標的にしたプローブ開発を系統的に行ってきた。mGluR1イメージングのためのPETプローブとして [18F]FITM、さらに線放出核種で標識したTRT薬剤 [211At]AITMの合成と評価などを報告した。しかしながら211Atの放射能量が370 MBq以上を用いて[211At]AITMの合成した際に放射化学的収率(RCY)が大幅に低下した。我々は合成方法の改良を行い、RCYの改善を試みた。【方法】211Atの製造は垂直照射法を用い、精製は窒素気流下での乾留法で行い、捕集をループトラップ法で行った。標識反応は前駆体としてスズ体、酸化剤はN-クロロスクシンイミド(NCS)を用いて検討した。【結果】211Atの捕集方法をCHCl3中への直接バブリング法ではなくループトラップ法で捕集の後、NCS-MeOH溶媒で溶出回収を行った。CHCl3の場合の211Atの回収放射能量と比較してNCS-MeOH溶媒は20%程度回収放射能量が減少した。それぞれを用いて標識反応、精製および製剤化まで行った結果、211At/CHCl3 (388 MBq~481 MBq)の場合、[211At]AITMのRCYが9.5 ± 3.9 % (EOS, n=3)、211At/NCS-MeOH (314 MBq~399 MBq)の場合59.9 ± 1.8 % (EOS, n=3)であった。【結論】211Atが高放射能量の場合、NCS-MeOH溶液を用いたループ回収法はRCYの改善に寄与することがわかった。, 第61回日本核医学会学術総会
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- 2021
9. II型糖尿病モデルラットにおける脳内モノアミン受容体のPETイメージング
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Tomoteru, Yamasaki, Atsuto, Hiraishi, Daisuke, Arashi, Nobuki, Nengaki, Kazunori, Kawamura, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
【目的】本研究では,食欲に関連する脳内モノアミン受容体と糖尿病病態との関連性を調査した. 【方法】II型糖尿病モデル動物として,Zucker diabetic fatty (ZDF)ラットを用いてPETイメージングを行った.PETリガンドは,セロトニン受容体(5-HT2A)に特異的な[18F]Altanserin及びドーパミン受容体(D2)に特異的な[11C]Racloprideを用いて行った. 【結果】ZDFラットにおける糖尿病病態は,8週齢頃より顕在化しはじめ,15週齢のすべての個体で,高血糖,低インスリン症を示した.未病段階の8週齢と比較して,線条体における[11C]Racloprideの結合能は,15週令のラットで優位に増加していた.一方,15週令のラット脳内の前頭葉における[18F]Altanserineの結合能は,8週令と比較して優位に減少していた. 【結論】糖尿病病態の進行に伴い,脳内のドーパミン分泌量が低下し,セロトニン分泌量が増加することが明らかとなった., 第61回日本核医学会学術総会
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- 2021
10. 簡易的1ポット[18F]フルオロアルキル化標識法を用いた[18F]フルオロメチルコリンの合成検討
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Kazunori, Kawamura, Kurihara, Yusuke, Masanao, Ogawa, Kaito, Tsukagoe, Ohkubo, Takayuki, Hiroki, Hashimoto, Nobuki, Nengaki, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
[18F]フルオロメチルコリン([18F]FCho)は、脳腫瘍や前立腺がんのイメージング剤として広く利用されている。[18F]FCho合成法は、[18F]フルオロメチルブロミドからの2ポットを用いた方法が多く行われている。我々は、汎用的な1ポット自動合成装置を用いた[18F]FCho合成を可能とするため、 [18F]フルオロメチルトシレートからの合成法を検討した。【方法】Sep-Pak QMAを用いて炭酸カリウム+K222入り98%アセトニトリル水溶液で18F-を溶出し、1,2-ビス(トシルオキシ)メタン+炭酸セシウム入り反応容器に加え、100℃で10分間反応させた。次に、2-ジメチルアミノエタノールを加え、110℃で10分間反応させ、Sep-Pak C18及びAccell CMを用いて精製し、注射液とした。【結果】[18F]FChoは、合成時間約60分で約10%の放射化学的収率(RCY)で合成できたが、K222が40 μg/mL以上となった。K222及び炭酸カリウム量を半分にしたところ、K222量は40 μg/mL以下となったが、18F-回収量が減少し、RCYが約3%となった。【結論】[18F]FChoは、簡易的1ポット[18F]フルオロメチル化標識法により合成できた。, 第61回日本核医学会学術総会
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- 2021
11. チオシアネート排出系を定量評価するためのPETトレーサの開発
- Author
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Toshimitsu, Okamura, Maki, Okada, Hidekatsu, Wakizaka, Tatsuya, Kikuchi, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
チオシアネート(SCN-)は神経障害を惹起する中毒性を持つと考えられているため、脳にはSCN-を排出することでSCN-の脳内濃度を低く保つ機構の存在が示唆されているが、SCN-の排出を非侵襲的に定量評価できる方法は未だ開発されていない。SCN-排出系の定量評価が可能となれば、SCN-の中毒性の評価や排出メカニズムの解明に大きく貢献すると考えられる。本研究では、脳内排出システムの定量測定法”metabolite extrusion method”に基づき6-[11C]thiocyanatopurine誘導体([11C]TP)を設計した。[11C]TPは静脈内投与後、血液脳関門を通過して脳内に移行し、グルタチオンとの反応により[11C]SCN-を遊離することが確認された。正常マウスでは、遊離された[11C]SCN-は速やかに脳から排出されたのに対して、SCN-輸送阻害剤を前投与したマウスでは[11C]SCN-排出速度の有意な低下が認められた。以上、[11C]TPによる脳内のSCN−排出系の定量評価の可能性が示唆された。, 第61回日本核医学会学術総会
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- 2021
12. 無菌アイソレーターを用いたがん治療薬[64Cu]Cu-ATSM注射液の効率的製造
- Author
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Makoto, Takei, Hisashi, Suzuki, Masami, Fukada, Hiroki, Hashimoto, Masayuki, Hanyu, Kazunori, Kawamura, Yukie, Yoshii, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
【目的】 [64Cu]Cu-ATSM注射剤は脳腫瘍への治療効果が期待される日本発の放射性医薬品である。 現在まで[64Cu]Cu-ATSM注射剤製造時は三種類の試薬をそれぞれ単独のGSフィルタに通して無菌アイソレーター内に導入し製剤化を行っていたが、今回、三種類の試薬を直接混合した後GVフィルタを用いることで製剤化が可能となるか検討した。【方法】ATSM/DMSO溶液 (0.025mg/0.2mL)、64Cu/グリシン溶液 (15.1GBq/8mL)とアスコルビン酸Na液(45mg/8mL) を混合後GVフィルタを通じて無菌アイソレーターに導入し、品検、保管バイアルへの分注作業を行なった。【結果】[64Cu]Cu-ATSM注射剤は8.9GBq/11.2mL、回収率は83.7%で、注射剤のGVフィルタへの吸着も ほとんどなく、品質検査も問題なかった。また作業時間は10分間短縮し、フィルタ完全性試験は1回となった。【結論】[64Cu]Cu-ATSM注射剤製造時にGVフィルタを使うことでより簡便になった。, 第61回日本核医学会学術総会
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- 2021
13. Synthesis of 11C-labeled acyclic retinoid,[11C]peretinoin, with high brain permeability
- Author
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Suzuki, Keiichi, Koyama, Hiroko, Kimura, Yasuyuki, Ogata, Aya, Hideki Ishii, Ming-Rong, Zhang, Kawamura, Kazunori, Minamimoto, Takafumi, Nagai, Yuji, Kengo Ito, Hideki, Ishii, and Zhang, Ming-Rong
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全-trans-レチノイン酸(ATRA)およびその人工類縁体は核内受容体の活性化を通して抗がん作用を示すが,近年,中枢神経系変性疾患に対する改善効果にも大きな注目が集まり,国内外でレチノイド類のPET脳イメージングが試みられている。本研究は,脳疾患に関係する最適治療薬の開発に直結する高い脳移行性を有するPETプローブの開発を目的とした。ATRAの化学的および代謝不安定性を鑑み,より安定な非環式レチノイド(ぺレチノイン)に着目し,パラジウム錯体を介する高速カップリング反応による高効率な11C標識化によりPETトレーサーの安定供給を可能にした。続いて,ラットおよびサルを用いた脳PET研究により11C標識ペレチノインの高い脳移行性を観測した。これらの成果は,これまでのレチノイド類のがん研究に加えて新たに脳研究分野を加え,レチノイド類の疾患診断薬や治療薬の開発を助長する重要な知見である。, 第61回 日本核医学会学術総会
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- 2021
14. [189, 191Pt]cisplatinの薬剤分布とDNA障害性の評価
- Author
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Honoka, Obata, Atsushi, Tsuji, Kotaro, Nagatsu, Mikako, Ogawa, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
【背景】⽩⾦核種189, 191Ptは適度な半減期でγ線とAuger電⼦を放出することから,抗腫瘍⽩⾦製剤のトレーサー研究への利⽤,さらに⽩⾦の DNA結合性を活かしたAuger電⼦治療への応⽤などが期待される。本研究では,これまで製造開発を⾏った[189, 191Pt]cisplatin (radiocisplatin)について,in-vitro/vivoでの薬剤分布評価とDNA障害に関する細胞での評価を⾏った。【⽅法】培養がん細胞や担がんマウスモデル を⽤いた薬剤分布及びγH2AXの免疫染⾊によるDNA⼆重鎖切断(DSBs)を評価した。【結果】Radio-cisplatinはキャリアの有無に関わらず細胞 内に取り込まれ,その⼀部が核内に移⾏してDNAと結合することが⽰された。また,担がんマウスにおける薬剤の腫瘍への取り込みや腎排泄が 確認された。免疫染⾊では,対照群(⾮放射性cisplatin,⽣理⾷塩液)と⽐較して,radio-cisplatinは細胞に多くのDSBsを引き起こした。【結 論】in-vitro/vivoのトレーサー研究におけるradio-cisplatinの有⽤性とともに,DNAに結合したオージェ電⼦がDSBsを誘発する可能性が⽰唆 された。, 第61回日本核医学会学術総会
- Published
- 2021
15. In vivo PET imaging of cancer α5β1-integrin using a pegylated peptide
- Author
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Kuan, Hu, Lin, Xie, Zhang, Yiding, Masayuki, Hanyu, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
Objectives Integrin α5β1 is considered one of the most prominent targets among RGD binding integrin receptors for tumor diagnosis. Our goal is to develop a peptide-based radiotracer for PET imaging of α5β1-integrin in different types of cancers. Methods A peptide, with a sequence of KSSPHSRN(SG)5RGDSP (PR_b), was conjugated with a PEG molecule to obtain [64Cu]PEG-PR_b. PET imaging was performed in tumor-bearing mice. Ex vivo biodistribution and immunohistochemistry were employed to study the metabolism and specificity of the tracer. Results PET imaging revealed a higher tumor uptake of [64Cu]PEG-PR_b than that of [64Cu]PR_b (3.5%ID/g versus 1.8%ID/g) at 1 hour postinjection. Ex vivo biodistribution indicated that PEGylation delayed the kidney clearance of the tracers. Conclusion We anticipated clinical applicability of [64Cu]PEG-PR_b for imaging of α5β 1 by PET., 第61回日本核医学会学術総会
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- 2021
16. 64Cu標識セツキシマブを用いたPETガイド手術の術中残存膵がん切除の有用性
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Yukie, Yoshii, Chika, Igarashi, Hideaki, Tashima, Yuma, Iwao, Eiji, Yoshida, Go, Akamatsu, Taiga, Yamaya, Zhang, Ming-Rong, Hiroki, Matsumoto, Atsushi, Tsuji, and Tatsuya, Higashi
- Abstract
膵がんは生存率が低く、有効な診断・治療法の開発が望まれる。我々はこれまでに、1 cm未満の早期膵がん同所移植モデルにおいて、64Cu標識抗EGFR抗体(セツキシマブ)腹腔投与を用いた高分解能開放型PET(OpenPET)ガイド手術により、早期膵がんを的確に検出し切除できることを報告してきた。本発表では、より浸潤の進んだ>1cmの膵がん同所移植モデルを作成しOpenPETガイド手術を実施し、術中残存膵がん切除における本法の有用性を検討した。【方法・結果】ヒト膵がんxPA-1-RFP細胞液をマウス膵臓に移植しモデルを作成した。64Cu-セツキシマブ(7.4 MBq)を腹腔投与し24h後リアルタイムOpenPETガイド手術を行った。本法より肉眼では検出できない約3mmの膵臓内微小残存膵がんを術中で明瞭に検出し摘出できた。また、OpenPETガイド手術は従来の肉眼による手術に比べ、生存を有意に延長した。【結論】本法は、腫瘍の術中残存を防ぎ、膵がんの生存率改善に寄与すると期待される。, 第61回日本核医学会学術総会
- Published
- 2021
17. 双極性障害では線条体におけるホスホジエステラーゼ10Aの密度が低下する
- Author
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Yasunori, Sano, Keisuke, Takahata, Manabu, Kubota, Yamamoto, Yasuharu, Hitoshi, Shimada, Kiwamu, Matsuoka, Hironobu, Endo, Kenji, Tagai, Chie, Seki, Shin, Kurose, Hisaomi, Suzuki, Yuhei, Takado, Kazunori, Kawamura, Zhang, Ming-Rong, Masaru, Mimura, and Makoto, Higuchi
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[背景]:双極性障害において気分変動が繰り返し出現する機序として、「ドーパミン制御障害仮説」が提唱されてきたが、ドーパミン受容体や生成能をターゲットとするドーパミンイメージング研究では一致した所見が得られていない。近年の死後脳研究やゲノム研究では、ドーパミン神経伝達におけるセカンドメッセンジャー系の異常が繰り返し指摘されており、特にホスホジエステラーゼ10A (PDE10A)は、cyclic AMP (cAMP)の分解を介してドーパミン神経伝達の制御に関与していることから、双極性障害の有力な病態関連分子であると考えられている。本研究は、双極性障害患者における脳内PDE10Aの変化を明らかにすることを目的とし、双極性障害患者および健常者を対象にPDE10Aに対するリガンドである[18F]MNI659によるPET撮像を行なった。 [方法]:25名の双極性障害I型患者 (50.3±11.4歳) (躁状態:4名、うつ状態:1名、寛解期:20名)および20名の健常者 (53.8±13.0歳)を対象として、[18F]MNI659を用いたPET撮像を行った。小脳を参照領域とした解析により、線条体の各領域 (被殻、尾状核)におけるリガンド結合能 (BPND)を求めた。患者群と健常群のBPNDを比較し、BPNDと各種臨床評価尺度との関連も検討した。本研究は量子科学技術研究開発機構 量子生命・医学部門 量子医科学研究所の倫理委員会の承認を受けている。 [結果]:患者群では健常群に比較して、尾状核(analysis of covariance, F = 17.32, p < 0.001)、被殻(analysis of covariance, F = 6.17, p = 0.017)におけるBPNDの有意な低下を認めた。また、BPNDと過去12ヶ月間のエピソード回数は負の相関を認めた。 [結論]:双極性障害患者では尾状核、被殻におけるPDE10Aの密度が低下していることが示された。cAMPを介したドーパミン神経伝達の制御の障害、セカンドメッセンジャー系の異常の可能性が示唆される。今後は、病相期ごとにPET撮像を行い、PDE10Aの変化と双極性障害における症候との関連性を検討する必要がある。, 第40回 躁うつ病の薬理・生化学的研究懇話会
- Published
- 2021
18. The Systematicity of the Sino-Japanese Morphemes Meaning 'Time/Sequence'
- Author
-
Zhang, Ming
- Abstract
application/pdf, 本稿は「時間・順序」を表す字音接頭辞「前」「旧」「昨」「先」「現」「今」「翌」「来」「明」 「後」について考察するものである。コーパスで収集した用例に基づくと、まず大きく照応用法 と修飾用法に分類する。次にそれぞれの字音接頭辞の意味機能について詳しく検討する。最後に 「時間・順序」を表す字音接頭辞がどういった体系性をなしているかを明らかにする。その体系 性について、以下の5 点が指摘できる。①修飾用法においても、照応用法においても、「前」 「旧」と「現」が対義関係になっている。②空間的な前か後ろか、および発達段階の前か後ろか で、「前」「先」と「後」が対義関係になっている。③新しいか旧いかという意味で、限定修飾構 造の「旧」と「新」が対義関係になっている。④時間関係の前か今か次かという意味で、「昨」 と「今」と「来」「明」が対義関係になっている。⑤「翌」と対義関係になる字音接頭辞が見当 たらない。
- Published
- 2020
19. The Systematicity of the Sino-Japanese Morphemes Meaning ‘Incompleteness’
- Author
-
Zhang, Ming
- Abstract
application/pdf, There are six Sino-Japanese morphemes meaning ‘incompleteness’, which are huku, han, jun, jun, a and jo. In addition to the meaning and usage of the Sino- Japanese morphemes, this paper also discusses what kind of the systematicity they constitute, inspired by the data collected from the BCCWJ. First, this paper examines the systematicity of the Sino-Japanese morphemes from the perspective of their meanings and usages. Both huku and jo do not mean “central” or “main”. The meanings of han, jun, jun and a impart an insufficient nature. More specifically, han should be used before nouns that cannot be separated, which express the meaning of degree; while Jun, jun and a are used before nouns that are easy to be separated, which express the meaning of stage. Second, this paper also examines the systematicity of the Sino-Japanese morphemes from the perspective of their productivity. The productivity of huku, han, jun is high, while that of jo, jun, a is relatively low. As mentioned above, the Sino-Japanese morphemes meaning ‘incompleteness’ such as huku, han, jun, jun, a and jo constitute the systematicity.
- Published
- 2019
20. 放射性白金の標識法開発と評価
- Author
-
Honoka, Obata, Atsushi, Tsuji, Kotaro, Nagatsu, Mikako, Ogawa, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
【背景】飛程がナノメートルオーダーのAuger電子をTRTに応用する場合,DNAへの薬物送達が重要とされる。多くの錯体がDNA結合性を有する白金のRIは,本治療の有力ツールであるが,N.c.a.(no-carrier-added)の白金RIは利用例がなく,標識方法も定まっていない。そこで,本研究で製造に成功したn.c.a.の白金RI(191Pt)を用いて,配位子の検討から,DNAを標的とするモデル標識体([191Pt]Pt-DTPA/Cys-Hoechst33258)の合成・評価を行った。 【方法】まず,アミンや硫黄を含む配位子について,191Ptの標識検討を行った。次に,有効とされた配位子について,ターゲティング分子(Hoechst33258)とのコンジュゲートを合成し,191Pt標識を行った。HPLCで精製した後に,得られた[191Pt]Pt-DTPA/Cys-Hoechst33258について,培養細胞を用いたin-vitro評価を実施した。111In標識体([111In]In-DTPA-Hoechst33258)や非標識体と細胞内動態を比較することで,ターゲティング分子への標識が機能しているかどうかを評価した。 【結果】いくつかの候補配位子について191Ptの標識検討を行った結果,DTPAなどのカルボン酸系の多座配位子やCysteineなどの含硫アミノ酸が,191Ptの標識位として有効であった。実際に,Hoechst33258とのコンジュゲートに対して,191Ptの標識を達成し,標識体にすることで,生細胞における191Ptの核内移行・DNA結合が促進されることを確認した。また,111In標識体よりも191Pt標識体ではDNA結合率が1桁高いことが分かり(図1),191PtがDNAを標的とするAuger電子TRTへの有力な候補核種であることが明確化された。 【結論】白金RIに適した標識法の開発と共に,モデル錯体を用いた白金のDNA高親和性の実証を達成し,191Pt標識薬剤の製造や有用性に係るPoCが得られた。, 第4回日本核医学会分科会放射線薬品科学研究会 第20回放射性医薬品・画像診断薬研究会
- Published
- 2021
21. :18F-PM-PBB3(18F-APN-1607)を用いたPET研究 Association of brain tau accumulation and neuropsychiatric symptoms in chronic traumatic encephalopathy: A PET study with 18F-PM-PBB3(18F-APN-1607)
- Author
-
Keisuke, Takahata, Kenji, Tagai, Yasunori, Sano, Yamamoto, Yasuharu, Manabu, Kubota, Yuhei, Takado, Kiwamu, Matsuoka, Hironobu, Endo, Sho, Moriguchi, Mari, Miyata, Chie, Seki, Hitoshi, Shimada, Hitoshi, Shinoto, Kazunori, Kawamura, Zhang, Ming-Rong, Masaru, Mimura, and Makoto, Higuchi
- Abstract
【背景】慢性外傷性脳症(chronic traumatic encephalopathy: CTE)は、反復性軽度頭部外傷によって引き起こされるタウオパチーである。タウPETの開発により頭部外傷による脳内タウ病変を生存中に可視化することが可能となったが、第1世代タウPET薬では単一症例レベルの高精度な診断を行うことは困難であった。量研機構は、第2世代タウPET薬である18F-PM-PBB3を開発し、多様なタウオパチーを高精度に評価することに成功した。本研究では、ボクサーを対象に18F-PM-PBB3を用いたPETを行い、タウ病変の分布を検討するとともに、脳局所におけるタウ蓄積量と外傷歴や精神神経症状との関連を検討した。【方法】元ボクサー 18名(ボクシング従事年数 15.4年)、および同年代の健常被験者に対して18F-PM-PBB3を用いたタウPET、11C-PiB によりアミロイドPET、MRIおよび神経心理検査を実施した。脳内タウ蓄積量は、小脳を参照領域とするSUVR(standard uptake tissue ratio)法にて定量した。18F-PM-PBB3の集積分布に関しては、2名以上の医師によって定性的評価を行なった。【結果】ボクサー群は、健常群に比較して、大脳皮質、白質、皮質-白質境界部において18F-PM-PBB3のSUVR値が有意に高く (P = 0.0002)、タウ蓄積量の増加が示唆された。ボクサーにおける18F-PM-PBB3集積分布は、(A)脳内に有意な集積を認めないタイプ(4名)、(B)脳の局所にびまん性の集積を認めるタイプ(5名)、(C)皮質-白質境界部の脳溝深部に多発散在性の集積を認めるタイプ(8名)の3つの類型に分類された。特に(C)はCTE/ボクサー脳症の死後脳所見に非常に類似していた。また、(A)-(C)の集積パターンと、精神神経症状には一定の関係性が認められた。11C-PiBによるアミロイドPETは全例で陰性であった。【考察】18F-PM-PBB3によるPETにより、ボクシングによって引き起こされる脳内タウ蓄積には複数の類型が存在し、それぞれ異なる精神神経症状を呈する傾向が示された。本結果は、頭部外傷による遅発性脳障害の発現機序を解明するための重要な知見と考えられる。, 第43回日本生物学的精神医学会・第51回日本神経精神薬理学会 合同年会
- Published
- 2021
22. The association between glucose metabolism and cognitive function in long-term survivors of TBI: A PET study using 11C-PBB3 and 18F-FDG
- Author
-
Yuki, Komatsu, Yasunori, Sano, Yamamoto, Yasuharu, Manabu, Kubota, Yuhei, Takado, Kenji, Tagai, Kiwamu, Matsuoka, Hironobu, Endo, Sho, Moriguchi, Mari, Miyata, Chie, Seki, Hitoshi, Shimada, Kazunori, Kawamura, Zhang, Ming-Rong, Makoto, Higuchi, and Keisuke, Takahata
- Abstract
【背景】頭部外傷(TBI)から数年以上の期間を経て慢性外傷性脳症や外傷後精神病などの遅発性脳障害が引き起こされることがある。TBIの慢性期には、蛋白質蓄積症、慢性炎症、脳構造変化など様々な変化が引き起こされるが、その詳細は未だ謎に包まれている。我々は、TBIによる遅発性脳障害の精神病症状が脳内タウ蓄積と関連することを報告したが、タウ病変が局所脳活動に及ぼす影響については未だ検討されていない。本研究では、TBIの長期経過例における糖代謝と認知機能障害との関係、および糖代謝とタウ蓄積との関係を検討した。 【方法】TBIの長期経過例 21名(平均47.6歳、経過年数 24.6年)、および健常被験者(平均43.2歳)に対してタウPET(11C-PBB3)、アミロイドPET(11C-PiB)、18F-FDG による糖代謝PET、MRIおよび神経心理検査を実施した。タウ蓄積、アミロイド蓄積は小脳を参照領域とするSUVR(standard uptake tissue ratio)法にて、糖代謝は白質を参照領域とするSUVR法で定量した。 【結果】健常群に比して、TBI群は皮質全体、尾状核、視床、海馬、前頭葉皮質、帯状回、小脳で18F-FDG SUVR値の有意な低下を認めた。大脳皮質全体の18F-FDG SUVR値は、MMSE、論理的記憶(遅延再生)、レイの複雑図形などのスコアと正の相関を認め、糖代謝が低下するほど認知機能障害が重度になる傾向が示された。一方、18F-FDG SUVR値とタウ蓄積量との間には正の相関が認められ、タウ凝集体による神経毒性が局所の脳活動を亢進させている可能性が示唆された。 【考察】本研究により、TBIの長期経過例において糖代謝の低下が認知機能障害の指標となることが示された。TBIによる遅発性脳障害は複合的な病態であり、個々の病態に対応したイメージングバイオマーカーを開発する必要がある。, 第43回日本生物学的精神医学会・第51回日本神経精神薬理学会 合同年会
- Published
- 2021
23. Increased extra-striatal dopamine D1 and D2 receptor availability in 22q11.2 deletion syndrome reveled by PET
- Author
-
Yamamoto, Yasuharu, Keisuke, Takahata, Manabu, Kubota, Yasunori, Sano, Yuhei, Takado, Kiwamu, Matsuoka, Hironobu, Endo, Sho, Moriguchi, Chie, Seki, Kenji, Tagai, Kazunori, Kawamura, Zhang, Ming-Rong, Masaru, Mimura, Tetsuya, Suhara, and Makoto, Higuchi
- Abstract
【背景】22q11.2欠失症候群(22q11DS)は、第22染色体の長腕11.2領域欠失により生じ、先天性心疾患、パーキンソン病、統合失調症、強迫性障害、知的障害など幅広い臨床症状を有する遺伝的症候群である。22q11DSでは、特に線条体外において、シナプス間隙のドーパミン(DA)濃度を調節する酵素であるcatechol-O-methyl-transferase(COMT)遺伝子のハプロ不全をもたらすことから、22q11DSではDA神経伝達異常が起こっている可能性がある。本研究では、22q11DSにおける脳内ドーパミン神経伝達の変化を明らかにすることを目的とし、成人22q11DS患者および健常者を対象に、PETにより線条体外におけるドーパミンD1およびD2受容体密度を調べた。 【方法】22q11DS 5名(平均36.3歳)、および同年代の健常被験者10名(平均35.8歳)に対して11C-SCH23390を用いたD1受容体PET、11C-FLB457を用いたD2受容体PET検査を実施した。11C-SCH23390および11C-FLB457 PETでは、小脳を参照領域としたsimplified reference tissue model法により各々D1およびD2受容体密度の指標 (BPND) を求めた。 【結果】患者群では健常群に比較して、側頭葉における11C-SCH23390 PETによるBPNDの有意な上昇を認めたが (analysis of covariance, F = 6.34, p = 0.027)、そのほかの領域ではBPNDに有意な群間差を認めなかった。また、患者群において、11C-FLB457 PETによるBPNDでも上昇傾向を側頭葉において認めたが有意ではなく(analysis of covariance, F = 2.46, p = 0.145)、そのほかの領域ではBPNDに有意な群間差を認めなかった。また、両群とも、全領域にて11C-SCH23390 BPNDと、11C-FLB457 BPNDは、加齢に伴い低下する傾向を認めた。 【考察】本研究により、22q11DSでは側頭葉におけるD1およびD2受容体密度が上昇している可能性が示され、ドーパミン神経伝達機構の制御が障害されている可能性が示唆された。少数例の検討であるため、今後はさらに症例数を増やす必要がある。, 第43回日本生物学的精神医学会・第51回日本神経精神薬理学会 合同年会
- Published
- 2021
24. Reduced striatal availability of phosphodiesterase 10A in bipolar disorder: A cross-sectional PET study with [18F]MNI659
- Author
-
Yasunori, Sano, Keisuke, Takahata, Manabu, Kubota, Yamamoto, Yasuharu, Hitoshi, Shimada, Yuhei, Takado, Kiwamu, Matsuoka, Hironobu, Endo, Sho, Moriguchi, Kenji, Tagai, Chie, Seki, Shin, Kurose, Hisaomi, Suzuki, Kazunori, Kawamura, Zhang, Ming-Rong, Masaru, Mimura, and Makoto, Higuchi
- Abstract
[背景]:双極性障害において気分変動が繰り返し出現する機序として、「ドーパミン制御障害仮説」が提唱されてきたが、ドーパミン受容体や生成能をターゲットとするドーパミンイメージング研究では一致した所見が得られていない。近年の死後脳研究やゲノム研究では、ドーパミン神経伝達におけるセカンドメッセンジャー系の異常が繰り返し指摘されており、特にホスホジエステラーゼ10A (PDE10A)は、cyclic AMP (cAMP)の分解を介してドーパミン神経伝達の制御に関与していることから、双極性障害の有力な病態関連分子であると考えられている。本研究は、双極性障害患者における脳内PDE10Aの変化を明らかにすることを目的とし、双極性障害患者および健常者を対象にPDE10Aに対するリガンドである[18F]MNI659によるPET撮像を行なった。 [方法]:25名の双極性障害I型患者 (50.3±11.4歳) (躁状態:4名、うつ状態:1名、寛解期:20名)および20名の健常者 (53.8±13.0歳)を対象として、[18F]MNI659を用いたPET撮像を行った。小脳を参照領域とした解析により、線条体の各領域 (被殻、尾状核)におけるリガンド結合能 (BPND)を求めた。患者群と健常群のBPNDを比較し、BPNDと各種臨床評価尺度との関連も検討した。本研究は量子科学技術研究開発機構 量子生命・医学部門 量子医科学研究所の倫理委員会の承認を受けている。 [結果]:患者群では健常群に比較して、尾状核(analysis of covariance, F = 17.32, p < 0.001)、被殻(analysis of covariance, F = 6.17, p = 0.017)におけるBPNDの有意な低下を認めた。また、BPNDと過去12ヶ月間のエピソード回数は負の相関を認めた。 [結論]:双極性障害患者では尾状核、被殻におけるPDE10Aの密度が低下していることが示された。cAMPを介したドーパミン神経伝達の制御の障害、セカンドメッセンジャー系の異常の可能性が示唆される。今後は、病相期ごとにPET撮像を行い、PDE10Aの変化と双極性障害における症候との関連性を検討する必要がある。, 第43回日本生物学的精神医学会・第51回日本神経精神薬理学会 合同年会
- Published
- 2021
25. 加速器を用いた白金核種(191Pt)の製造および標識白金錯体の合成
- Author
-
Honoka, Obata, Kotaro, Nagatsu, Atsushi, Tsuji, Mikako, Ogawa, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
白金核種191Ptは3日程度の適度な半減期でγ線と Auger電子を放出することから, 抗腫瘍白金製剤のトレーサー研 究に利用できるだけでなく, Auger電子治療への応用も期待される。しかし, これまで191Ptは製造法が確立されず, 標識薬剤開発もほとんど行われていない。本研究では加速器を用いたキャリアフリーの191Pt製造法を開発すると 共に, シスプラチンと白金キレート化合物の標識合成を実施した。, 第58回アイソトープ・放射線研究発表会
- Published
- 2021
26. The Two-Character Sino-Japanese Morpheme 'Togai' With Demonstrative-\nType Usage
- Author
-
Zhang, Ming
- Abstract
application/pdf, Although “togai” has two Kanji characters, in this paper it is considered a Sino- Japanese morpheme, and by accumulating examples of usage from a database of newspaper articles, an examination of what kind of demonstrative-type usage it possesses is conducted. When determining whether it is a two-character Sino-Japanese morpheme, it is not only the aspect of whether examples of usage in combination with kango/ Sino-Japanese words of two or more characters, wago/Japanese words, and gairaigo/words of foreign origin, will be confirmed or not, but also the aspect of whether a word can be constituted independently becomes important. For “togai”, examples of usage combined with kango, wago, and gairaigo were identified, and further, as it is not possible to use it as a subject or complement and as it cannot constitute a word independently, it is recognized as a two-character Sino- Japanese morpheme. Regarding usage classification of “togai”, it was classified into two categories, namely, the “togai” that specified the previous expression and the “togai” that did not, depending on whether the preceding expression was specified or not. The “togai” in which the previous expression is specified is a usage in which a specific thing that has already been covered in the preceding context is referred to. As opposed to this, the “togai” in which the previous expression is not specified is a usage in which it does not refer to a specific something that has already been covered in the preceding context, but rather refers to an arbitrary thing in a certain group. Further, we also examined what were the common characteristics in the two types of “togai”. In this paper, we try to explain “togai” uniformly using the concept of the “state of knowledge of the user”. We conclude that “togai” is an expression which indicates that the extent of assumptions made or not made about the state of knowledge of the user is low.
- Published
- 2018
27. The Classification of the Sino-Japanese Morphemes
- Author
-
Zhang, Ming
- Abstract
application/pdf
- Published
- 2018
28. 放射性がん治療薬64Cu-ATSM製造法の技術導出
- Author
-
Hisashi, Suzuki, Masami, Fukada, Makoto, Takei, Ayumi, Kadoma, Yukie, Yoshii, Kotaro, Nagatsu, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
先端核医学基盤部では、平成28年度に日本初の放射性治療薬である64Cu-ATSMの大量製造法を確立した。 放医研で製造した治療薬を国立がん研究センターに供給し、医師主導治験の第1相臨床試験において既に 5名のがん患者に対し、治験を行っている。平成30年度より神奈川県がんセンターが新たな治験拠点として 加わることになり、放医研と同様の64Cu-ATSMを製造できる製造拠点の増設が必要となった。 そのため、放医研における64Cu-ATSMの製造法を国立がん研究センターへ、技術導出を行った。 今回、その経緯、工夫と問題点などについて発表する。, 第1回千葉地区 技術と支援の活動報告会
- Published
- 2020
29. Study on the Orthographic Variation of Chinese Characters by Web Search : Focusing on the Chinese Characters of 'tamagoyaki'
- Author
-
Zhang, Ming
- Abstract
application/pdf
- Published
- 2017
30. On the Sino-Japanese Morpheme Kaku
- Author
-
Zhang, Ming
- Abstract
application/pdf, 本稿は字音接頭辞「各」がどのような後接語と結合するか、どのような意味用法を表すかについて、コーパスから収集したデータに基づき、考察するものである。まず「各」は、文字数が多い複合名詞や、語レベルを超えるものとの結合が多いことが特徴である。また、後接語を意味分野で分類すると、各中項目分野に広く分布していることがわかり、「各」の生産性は強い。次に、「各」を使わなくてもよい用例について検討し、重複表現の一種類ではないかと述べる。また、「各」の基本的意味は「それぞれ(の)」であるが、文脈によっては、語用論的に意味の差が出てくる場合がある。本稿では、それを全体型と個別型と名付け考察する。さらに、照応表現として機能する「各」があることも詳しく分析する。最後に、「各」と「毎」の違いを明らかにする。 This study discusses the meaning and usage of the prefix kaku and the conditions of the combination between kaku and other morphemes, inspired by the data collected from the BCCWJ. Firstly, there are many examples of the combination between kaku and a long compound noun or the morphemes which transcends lexiconic units. Moreover, kaku can be combined with morphemes that express various meanings. kaku is higly productive of making words. Furthermore, I believe that the abovementioned examples do not require kaku, but it is still used. This is the act of repeatedly using words that have the same meaning. The basic meaning of kaku is sorezore-‘each’ but, according to the context, kaku has different pragmatic meanings. I classify these into two types: zentai-‘whole’ type and kotai-‘individual’ type. I also consider the functions of kaku as an anaphoric expression. Finally, I clarify the difference between kaku and mai.
- Published
- 2017
31. The Application of Sino-Japanese Morpheme Dou on Newspapers
- Author
-
Zhang, Ming
- Subjects
語+ ,言語単位 ,先行詞 ,字音形態素 ,照応 - Abstract
application/pdf, In this paper, the application of Sino-Japanese morpheme Dou on newspapers is classifi ed into 3 types: the usage of Noun-Modifying, the usage of Symbolizing and the usage of Anaphora Reference.Because the usage of Noun-Modifying is unrelated to Anaphora, it is different from another two usages. In the usage of Symbolizing and the usage of Anaphora Reference, there are differences on the question whether the indicating-guarantee parts of antecedent and anaphor are identical or not. In the usage of Anaphora Reference, the indicating-guarantee parts of antecedent and anaphor are identical. In the usage of symbolizing, however, those two parts are different. In the usage of symbolizing, “Dou” is applied when the information appearing in the former text is used again. Moreover, inspired by Nakagawa (2005), the usage of Anaphora Reference is classifi ed into such four types as the basic usage, the expansion of linguistic unit, the partial usage of antecedent and the expansion of linguistic unit after the partial usage of antecedent. This paper also researches profoundly on the relationship between “Dou” and antecedent as well as the linguistic unit of anaphor including “Dou”.As a conclusion, whether antecedent has the indicating-guarantee part or not is interrelated to the relationship between “Dou” and antecedent. If antecedent has the indicating-guarantee part, “Dou” points to the relevant part of anaphor.On the other hand, if antecedent does not have the indicating-guarantee part, “Dou with the addition of that part” points to the whole antecedent. Besides, the linguistic units of the indicating-guarantee part and the expanding part are related to the linguistic unit of anaphor including “Dou”. According to the changing situation of linguistic units of the indicating-guarantee part and the expanding part, the linguistic unit of anaphor correspondingly becomes word or word.As discussed above, the application of the Sino-Japanese morpheme “Dou”on newspapers is clarifi ed.
- Published
- 2016
32. Development of a novel evaporator for radiopharmaceuticals preparation
- Author
-
Hisashi, Suzuki, Tomoyuki, Ohya, Kotaro, Nagatsu, Masami, Fukada, Makoto, Takei, Katsuyuki, Minegishi, and Zhang, Ming-Rong
- Abstract
ルーチン製造の許容量と操作性向上させるべく,我々は短寿命放射性薬剤調製のための新しいエバポレーターを開発した。粗製薬剤溶液へ効率的に熱量を与えうる熱源として2つの赤外線ランプを導入した。ディスポーザブル試験管をエバポレーター容器として,上記2つのIRランプの中心に設置し,2つの排気系配管を接続した。実証試験として,塩酸とアセトンの混合溶液を含むCu-64の調製を通じ,本装置の評価と最適化を行った。本機器により,Cu-64塩化銅溶液は,試験管へ投入した初期の放射能の90%以上に相当する回収率で調製できた。乾燥に要する時間は我々の従来法と比較して劇的に短縮できた。, 第58回日本核医学会学術総会
- Published
- 2018
33. In vivo assessment of synaptic properties in rTg4510 tauopathy transgenic mouse model by positron emission tomography
- Author
-
Shimojo, Masafumi, Takuwa, Hiroyuki, Takado, Yuhei, Tokunaga, Masaki, Takuya, Urushihata, Satoshi, Tsukamoto, Maeda, Jun, Minamihisamatsu, Takeharu, Zhang, Ming-Rong, Aoki, Ichio, Suhara, Tetsuya, Sahara, Naruhiko, and Higuchi, Makoto
- Abstract
第37回認知症学会
- Published
- 2018
34. An Investigation of the Pre-noun Adjectival Sino-Japanese Morpheme 'Hon' besed on collocational infomation
- Author
-
Zhang, Ming
- Abstract
application/pdf
- Published
- 2016
35. コロケーション ジョウホウ ニヨル レンタイシガタ セツジセイ ジオン ケイタイソ トウ ノ コウサツ
- Author
-
Zhang, Ming
- Abstract
application/pdf
- Published
- 2016
36. ルイギ ノ ジオンセットウジ ホン ト トウ ニ ツイテ
- Author
-
Zhang, Ming
- Abstract
application/pdf
- Published
- 2019
37. Research on pedestrian recognition method based on support vector machines.
- Author
-
GUO Lie, ZHANG Ming-heng, LI Lin-hui, and ZHAO Yi-bing
- Subjects
SUPPORT vector machines ,MACHINE theory ,PEDESTRIAN areas ,TRAFFIC monitoring ,AIR classifiers - Abstract
A support vector machine-based recognition method of pedestrian in front of automotive is introduced. The Haar-like characteristics of samples were selected and calculated, and the cascaded classifiers were trained using AdaBoost algorithm to fastly segment candidate pedestrian areas from the image. To form a multidimensional pedestrian describing vector, the texture and symmetry features, as well as boundary moment and gradient oriented features were abstracted from sample images, and the classifiers for pedestrian recognition were realized by support vector machines. Experimental results validate the effects of the proposed method by about 75% of pedestrian detection rate. [ABSTRACT FROM AUTHOR]
- Published
- 2011
38. 現代日本語における字音接辞の研究-連体詞型字音接頭辞の記述的研究を中心に
- Author
-
Zhang, Ming
- Abstract
本研究は現代日本語における字音接辞を研究対象とし、連体詞型字音接頭辞というグループを中心に、その造語機能を記述するものである。 第1部では、準備段階として、基本概念である「字音接辞」「造語機能」について述べる。 第1章では、字音接辞の内包的定義の規定を行う。本研究は、字音接辞であるかどうかについて、「何と結合するか」ということを重視し、「すでに存在する、和語・外来語の語基、および、字音複合語基、そして、それらの結合形に、前部分あるいは後部分から結合する、字音形態素」を「字音接辞」と規定する。また、現代日本語の語構成意識を重視し、二字漢語を単純語として取り扱い、二字漢語を構成する一字漢語は接辞と見做さない。 第2章では、字音接辞の分類を行う。本研究は国語辞典7種を参照し、そこに挙げられている用例に基づいて字音接辞を選定する。字音接頭辞は「①名詞型」「②形容詞型」「③連体詞型」「④副詞型」「⑤動詞型」「⑥助動詞型」「⑦助詞型」「⑧接続詞型」の8種に分類する。字音接尾辞は大きく「①名詞型」「②動詞型」「③助詞型」「④品詞分類ができないもの」の4種に分類する。そのうち、「①名詞型」は更に「ア.もの性」「イ.こと性」「ウ.ひと性」「エ.ところ性」「オ.組織性」「カ.とき性」の6種に細分類する。 第3章では、字音接辞が持つ造語機能について述べる。先行研究にしたがい、字音接辞には、結合機能・意味添加機能・品詞決定機能・文法化機能の4つの造語機能があることを認める。本研究の研究対象である「連体詞型字音接頭辞」は、結合機能と意味添加機能しか持たないため、それぞれの連体詞型字音接頭辞が、どのような語基と結合し、どのような意味用法を持っているのかということを中心に記述することを確認する。 第2部では、連体詞型字音接頭辞の造語機能を具体的に記述する。個々の連体詞型字音接頭辞の記述に入る前に、第4章で、連体詞型字音接頭辞全体について説明する。次に、第5章〜第16章で、個々の連体詞型字音接頭辞の造語機能の記述を行う。 第4章では、まず、第2部の研究対象とする連体詞型字音接頭辞には、「亜」「一」「各」「旧」「現」「原」「故」「後」「今」「昨」「准」「準」「諸」「助」「正」「先」「前」「全」「総」「続」「他」「当」「同」「当該」「半」「汎」「副」「某」「本」「毎」「明」「翌」「来」「両」の計34あるということを確認する。次に研究方法として、第3章で述べたように、連体詞型字音接頭辞がどのような語と結合するか(結合機能)、連体詞型字音接頭辞自体がどのような意味を表すか(意味添加機能)という2つの造語機能を中心に、個々の連体詞型字音接頭辞の記述的研究を行うということを述べる。用例は基本的に『現代日本語書き言葉均衡コーパス』(BCCWJ)から用例を集めるが、『ヨミダス歴史館』や、テレビ番組、ウェブサイトなどを補助的に利用する。 第5章では、「本法律案」「当委員会」のように、直示と前方照応両用法を持つ「本」と「当」の記述を行う。第6章では、「同病院」「同事務所」のように、前方照応的用法を持つ「同」の記述を行う。第7章では、「某大学」「某メーカー」の「某」のように、不定機能を持つ「某」の記述を行う。第8章では、「全国民」「総人口」のように、「すべて」を表す「全」と「総」の記述を行う。第9章では、「両手」「両チーム」のように、「二つの」を表す「両」の記述を行う。第10章では、「各地域」「毎日曜日」のように、「それぞれ」を表す「各」と「毎」の記述を行う。第11章では、「現政権」「今世紀」のように、「現在」を表す「現」「今」の記述を行う。第12章では、「前首相」「旧ソ連」「昨年度」「先場所」のように、「過去」を表す「前」「旧」「昨」「先」の記述を行う。第13章では、「翌年度」「来シーズン」「明十五日」「後半生」のように、「未来」を表す「翌」「来」「明」「後」の記述を行う。第14章では、「副社長」「助監督」「半導体」「準決勝」「准教授」「亜熱帯」のように、「不完全」を表す「副」「助」「半」「準」「准」「亜」の記述を行う。第15章では、「当該チーム」「当該列車」のように使われる二字字音接頭辞「当該」の記述を行う。第16章では、「その他」(「一会社員」の「一」、「原材料」の「原」、「故ダイアナ妃」の「故」、「諸外国」の「諸」、「正社員」の「正」、「続群書類従」の「続」、「他地域」の「他」、「汎スラヴ」の「汎」)の記述を行う。 終章では、論文全体を総括し、今後の課題について述べる。, application/pdf
39. Development of an Isolator System for PET Drug Compounding with Sterilization and Dispensing Units.
- Author
-
Waki A, Hashimoto Y, Suzuki H, Mizukawa Y, Kinoshita T, Ichihara H, Kaneko I, Iwakuma K, Kawamura K, Zhang MR, and Fujibayashi Y
- Abstract
To maintain sterility of PET drug is the most important for in-house positron emission tomography (PET) drug manufacturing, and sanitary control of the laboratory to perform aseptic procedure is the key point for the sterility of PET drugs. However, rigorous sanitary control affects both the high cost and the low efficiency. To conquer those, we developed an isolator system especially for PET drug compounding including sterilization and dispensing units. This system consists of a HEPA unit for inlet and outlet, positive regulation of the ear inside isolator, a sterilizer with vapored hydrogen peroxide and a dispenser with self-shield for radiation. We set the materials for the dispenser through gloves, and the compounding such as sterilization and dispensing PET drugs to the containers is performed automatically without radiation. High level assurance of PET drug sterility is expected to be accomplished in the PET centers of the hospitals without high level sanitary control.
- Published
- 2016
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40. [Study on Content Determination of Lead and Arsenic in Four Traditional Tibetan Medicine Prescription Preparations by Wet Digestion Flow Injection-Hydride Generation-Atomic Absorption Spectrometry].
- Author
-
Zheng ZY, Du YZ, Zhang M, Yu MJ, Li C, Yang HX, Zhao J, Xia ZH, and Wei LX
- Subjects
- Spectrophotometry, Atomic, Arsenic analysis, Drug Contamination, Lead analysis, Medicine, Tibetan Traditional
- Abstract
Four common traditional tibetan medicine prescription preparations "Anzhijinghuasan, Dangzuo, Renqingchangjue and Rannasangpei" in tibetan areas were selected as study objects in the present study. The purpose was to try to establish a kind of wet digestion and flow injection-hydride generation-atomic absorption spectrometry (FI-HAAS) associated analysis method for the content determinations of lead and arsenic in traditional tibetan medicine under optimized digestion and measurement conditions and determine their contents accurately. Under these optimum operating conditions, experimental results were as follows. The detection limits for lead and arsenic were 0.067 and 0.012 µg · mL(-1) respectively. The quantification limits for lead and arsenic were 0.22 and 0.041 µg · mL(-1) respectively. The linear ranges for lead and arsenic were 25-1,600 ng · mL(-1) (r = 0.9995) and 12.5-800 ng · mL(-1) (r = 0.9994) respectively. The degrees of precision(RSD) for lead and arsenic were 2.0% and 3.2% respectively. The recovery rates for lead and arsenic were 98.00%-99.98% and 96.67%-99.87% respectively. The content determination results of lead and arsenic in four traditional tibetan medicine prescription preparations were as fol- lows. The contents of lead and arsenic in Anzhijinghuasan are 0.63-0.67 µg · g(-1) and 0.32-0.33 µg · g(-1) in Anzhijinghua- san, 42.92-43.36 µg · g(-1) and 24.67-25.87 µg · g(-1) in Dangzuo, 1,611. 39-1,631.36 µg · g(-1) and 926.76-956.52 µg- g(-1) in Renqing Changjue, and 1,102.28-1,119.127 µg-g(-1) and 509.96-516.87 µg · g(-1) in Rannasangpei, respectively. This study established a method for content determination of lead and arsenic in traditional tibetan medicine, and determined the content levels of lead and arsenic in four tibetan medicine-prescription preparations accurately. In addition, these results also provide the basis for the safe and effective use of those medicines in clinic.
- Published
- 2015
41. [Chemical Components, Mercury Coordination Structure and Micro-Morphology of Tibetan Medicine Zuotai].
- Author
-
Li C, Zhan D, Leng-ben-cai-rang, Sang-lao, Suo-lang, Duo-jie-la-dan, Duo-ji, Du YZ, Li LS, Zhang M, Yang HX, Bi HT, and Wei LX
- Subjects
- Microscopy, Atomic Force, Microscopy, Electron, Scanning, Particle Size, Synchrotrons, X-Ray Diffraction, Medicine, Tibetan Traditional, Mercury analysis, Spectrometry, X-Ray Emission
- Abstract
In order to reveal the chemical substance basis of pharmacodynamic effects of Zuotai, energy dispersive spectrometry of X-ray (EDX), X-ray fluorescence spectroscopy (XRF), synchrotron radiation X-ray absorption fine structure (SR-XAFS), X-ray diffraction (XRD), scanning electron microscope (SEM) and atomic force microscope (AFM) were used to analyze the elements, the chemical valence and local structure of mercury, and the chemical phase composition and micro-morphology of Zuotai. EDX and XRF analysis shows that the main elements in Zuotai are Hg and S, with some other minor elements, such as 0, Fe, Al, Cu, K, Ag, Ca, Mg etc. SR-XAFS analysis shows that: the oxidation state of mercury in Zuotai is divalence, its neighbor atoms are S, and its coordination number is four. XRD assay found that β-HgS (cubic, F-43m 216) and S8 (orthorhombic, Fddd 70) are the main phase compositions in Zuotai. Besides, it also has a small amount of C (hexagonal, P63/mmc 194), Fel.05 S0.95 (hexagonal, P63/mmc 194), Cu6S6 (hexagonal, P63/mmc 194), Cu1.8 S (cubic, F-43m 216) and so on. And it was found that the crystallinity of Zuotai is about 59%, and the amorphous morphology substance in it is about 41%. SEM and AFM detection suggests that Zuotai is a kind of ancient micro-nano drug, and its particle size is mainly in the range of 100-600 nm, even less than 100 nm, which commonly further aggregate into several to 30 µm loose amorphous particles. In summary, the present study elucidated physicochemical characterization(elements composition, coordination information of mercury, phase composition and micro-morphology) of Zuotai, and it will play a positive role in promoting the interpretation of this mysterious drug.
- Published
- 2015
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