1. 3 cases of invasive carcinoma with neuroendocrine features of the breast
- Author
-
Munehiro Yokoyama, Syotaro Maeda, Kazue Asakawa, Shoko Nagai, Yuichi Sugisaki, Yasuhiko Watarai, Miyuki Matubara, and Zenya Naito
- Subjects
Oncology ,medicine.medical_specialty ,Invasive carcinoma ,business.industry ,Internal medicine ,Cytology ,medicine ,business - Abstract
背景:神経内分泌細胞への分化neuroendocrine features (以下NEF) を伴う浸潤性乳癌は比較的まれであるが, 細胞診が診断に有用であった3症例を経験したので報告する.症例:全例女性, 症例1は28歳, 右前胸部打撲後腫瘤形成, 血性分泌が持続し来院. 症例2は45歳, 右乳房に約2cm大の腫瘤に気づき来院. 症例3は右乳房に自潰する約10cm大の腫瘤を認めた. これらの腫瘤の細胞診では, 結合性の比較的緩い小-中集塊ならびに不完全なロゼット様構造がみられた. 腫瘍細胞は軽度の大小不同を伴う中型の類円型細胞が主体で, クロマチンは細顆粒状で増量しN/C比大, 核型は軽度不整, 核小体は腫大していた. 細胞質は比較的豊富で重厚感と細顆粒状変化, 混濁したライトグリーン好染性を特徴とし浸潤性乳癌の所見とともにNEFを疑った. しかし, 各症例では, 多数のOsteoclast様多核巨細胞の出現, 背景に粘液成分を認めるなど, 多彩な所見もみられた. 組織所見でも, 同様な所見を認め, さらに, 腫瘍細胞では, Grimelius染色陽性, 免疫組織化学的に, Chromogranin AなどのNEFのマーカーが陽性となり, NEFを伴う浸潤性乳癌と診断された.結論:乳癌の細胞診においてもNEFの存在とその組織型の多彩さを念頭に置き診断することが必要と思われた.
- Published
- 2002