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人間の飽くなき欲望と科学技術の発展が相まって、いまや全世界を覆い尽くす社会経済システムとなった現代資本主義。経営学の歴史はこの資本主義システムと如何に向合ってきたのだろうか。そして更なる変貌を遂げようとする現代資本主義に対して経営学の学説研究はどこまで貢献できるのか。これからの経営のあり方と共に経営学の真価を問う論集。

複雑に発展してきたブランド・リレーションシップについて，基礎的な部分から検討していき，詳細な文献レビューや実証的な分析に基づいて，その全体像に迫る力作。マネジメントに関して，実践的な枠組みを提示していて，ブランドの実務に関わる方々に必読。

いま日本企業に求められているのは，過去の成功体験の呪縛を解いて経営構造を抜本的に再構築することである。本書はサステナビリティ・トランスフォーメーションを実現する経営とは何かについて，サステナビリティ経営やコーポレートガバナンスに造詣の深い研究者と実務家の知見にもとづき、様々なアプローチからの研究成果をまとめたものである。

企業の仕組みや特徴，ガバナンスについて，最新のデータを用いて簡潔明瞭に解説した入門書。株式会社を中心に企業の形態や利潤の問題等の企業の基礎理論を学び，日本企業の歴史を踏まえた「日本的経営の現在」を詳説。アメリカとの比較を通し日本のコーポレート・ガバナンスの特徴を明確にした上で，CSR，ESG，SDGｓとの関係にも言及。

近年のデジタル技術革新に世界から周回以上の遅れがあるといわれる日本企業であるが，戦略経営の諸理論に対して，日本企業の経営特性は多くの領域で整合し，DX時代の日本型企業再生は「温故知新」で臨む必要がある。価値創造企業に改革するために，日本企業のどの強みを活かすことが有利なのか，戦略経営に必要な標準理論の理解を通して考察。

「情報で経営する」だけではなく「情報を経営する」時代を迎えた今日において，文系・理系の垣根を超え，システム的なものの見方に基づいて，現象をとらえる力を身につける体系的なテキスト。

本書は、現代文明が人間性、文化多元性、環境に関わる三大問題を内包すると指摘する。これらは、近代以降の文明の特徴である機械論の論理に起因する「具体性置き違いの誤謬」（ホワイトヘッド）によって生じる。それは「生きている」世界を極度に抽象化するため、著者は「有機体の哲学」に立脚し、具体性をとりもどす新しい経営学の方法を示す。

沼上幹教授の〈行為システム〉を中軸に据えた研究方法論の議論や定性的研究，更にこの考え方に積極的な意味づけを与えた上で行われる定量分析が，気鋭の研究者らによって展開される。経営学研究の新たな可能性を示す研究書。

産業振興は十分なセンスメーキングを行うことが起点となる。腑に落ちるシンボルが生成されると、市場探索や技術キャッチアップのためにメタ知識、経験知をシェアし合う場が生まれる。越境学習の結果、地域の知識ストックが向上し、経済効果を誘発する。本書は、OSSのRubyを核とした振興に取り組む島根県・松江市の事例を端緒として、その連環を実証。

個々が属する組織の規範で意思決定することによって生じる論理のコンフリクト。本書は，科学と事業の連携を題材に，論理の対立をマネジメントし，創造性を発揮するための方策を，制度複雑性の視点から追求する。

就業者の自律的働き方の必要性が高まる中，仕事や職場の人間関係を，就業者が捉え直し，再設計する，ジョブクラフティングが注目されている。本書は，この研究の最先端の動向を紹介する，本邦初の研究書である。

グローバルなコンプライアンスの試金石ともいえる腐敗防止の内部統制確立のため，日本企業の経営層はいかなる行動をとるべきか。具体的な改善策も提示し，国際社会において日本企業があるべき姿を示す。

多角化し，複数の事業を有する企業の活動を方向づける企業戦略。社会的影響力の大きな巨大企業ほど，その成否に自社の命運が左右される。優れた企業戦略とは何か。戦略の実行のために，組織はどうあるべきか。豊富な事例を交えながら，最新研究を踏まえて詳説。

人間中心設計（HCD）は、従来の製品開発やサービス設計に資するデザインだけでなく、仕事のプロセスや企業・行政の計画や戦略の策定、そしてイノベーションに向けた持続的な成長、社会課題への解決など、広範な分野に関わる活動となってきている。 そうした規模の大きい活動を成功させるためにはHCDのマネジメントが重要になる。 本書はHCDライブラリーの第4巻として「HCDとマネジメント領域の接点」を学ぶことを目的に、マネジメントの手法から人材育成、業務管理、組織運営といったそれぞれの観点を大ボリュームで解説している。

本書は、「経営組織論は複雑すぎてよくわからない」や「経営組織論の最新の理論は何？」という学生や院生に向け、気鋭の研究者がその領域の先端の研究内容を紹介している。経営組織論のメソドロジー、イノベーション論、社会問題、クリティカルマネジメントスタディ、ジェンダー、社会物質性、リアリティショック、キャリアマネジメント、トップマネジメントチーム、組織学習、PBLと拡張的学習、表象など近年の経営組織論でよくとりあげられるトピックスが詰まった一冊となっている。

本書は、「政策」「マネー」「市民社会」を３つの柱に、カーボンニュートラルの世界はどのようなものなのか、サスティナブルファイナンスの動向と課題、企業に期待されるESG経営、欧州・中国・米国・日本の動向、グリーン金融政策や金融当局による気候変動への取り組みについて考察。カーボンニュートラルに向けた世界の潮流の全体像を捉えた必読書。

感染症との闘いが常態化する中、経営学はこの状況をいかに受けとめ、学としていかなる貢献ができるのか。本書では、COVID-19の世界的大流行を「時代の問題」と位置づけ、そこから「事業活動と社会との関係」および「組織と管理のあり方」という経営学の中核テーマを捉えなおし、これからの人間―組織―社会について展望する。

ドイツ、アメリカ、日本において経営学的研究が成立してから一世紀以上が過ぎ、この間、多種多様な研究が生まれてきた。しかし、これらはいま統一的方向性を見失い、些末で相互の関連性も欠いたまま、研究業績をひたすら積み重ねている。これでよいのか。本書はこの反省にたって、経営を体系的に理解する道を経営学史をたどりつつ探るものである。

幅広く学説史を読み解きながら経営戦略の思考法を身につけていくための入門書。競争戦略、多角化戦略、グローバル・ストラテジー、経営戦略の技法、経営戦略論のアンチテーゼ、日本における経営戦略研究など、豊富なトピックスを丁寧に解説。歴史を通じて社会が経営課題を学んできた経路に沿って学修していくことが初学者にとっても最適。

どのような性質を持ち，どのようなパターンがあるのか?　そしてどのようなメカニズムで生み出されるのか?　イノベーションそのものに焦点を当て，基礎から定義・測定，組織，政策まで学ぶ基本書。姉妹書『アントレプレナーシップ』とあわせて読むとより効果的。

既存経営者等が事業買収を行うM＆Aの一手法，マネジメント・バイアウト（MBO）の実態を解明。注目度に比して内実が体系的に把握されてこなかった国内MBOに関し，特質や動機・成果を丹念に分析した。今後の実務・政策・研究の基礎となるべき貴重な書。

蔓延する研究不正，格付け・ランキング・業績評価に翻弄される大学と研究者。「世界標準」の実情と，社会科学系の学問領域全般が直面している〈危機の諸相〉。これらの問題が余すところなく描き出された「告発の書」！

スタートアップの成長には外部の経営資源が欠かせない。その供給の仕組みと課題を明らかにし、新旧産業を交えた産業発展を考える。

近時の６０件の企業不祥事の内、約７割は経営者資質に係る事件である。公益通報保護法があるにも拘らず、社員が経営者を信用していなければ誰も通報しない。これは経営者の倫理観の問題である。上場企業副社長、社外監査役を歴任した著者が、コンプライアンスの実効性を上げるには「制度と運用と経営者の資質の三位一体の改革」が必須と説く。

転換期を迎えている日本の企業経営の実践を理論的に説明し、また経営改革をリードする経営学の社会的意義は大きい。経営学を学ぶことは社会の中で生きていく上で不可欠になっている。本書は初学者にも分かりやすく企業経営の実践を理論的に学べる教科書である。また企業経営の現実を説明する理論を学ぼうとする実務家の方々にも役立つ構成と内容になっている。

現代日本の組織における従業員に対する管理は，個人としてのパフォーマンスを要求する人材マネジメントと，従業員の生活領域に配慮するワーク・ライフ・バランス支援が同時に求められる，複雑な状況を呈している。本書は，こうした管理の影響のもとで，従業員が人材であり生活者でもある自らのアイデンティティをどのように形成しているのかを示したものである。

本書では國酒（日本酒と単式蒸留焼酎）を経済・経営学的に捉え分析した。そして、成長戦略を提言している。國酒の現状は厳しい面が少なくない。しかし、伝統や地域の個性を活かすことが出来れば、世界的に認められる可能性も少なくない。現代化すべき伝統とは何か。地域の個性に意味を与えるにはどうしたら良いのか。考えるヒントとなれば幸いである。

本書は，この本質的な問いをどのように捉え，それに対する答えをいかに導き出しているのかを，11名の実績ある研究者たちが書きおろした論考の集成である。各論考を相対化しながら，自らが求める質の高い研究の基準を見出すヒントが得られるだろう。

従来の国策会社の研究では，国策の形成・遂行過程における軍部や政府等の利害の角逐に重きがおかれ，株式会社という組織形態がもつ意味については等閑視されてきた．本書は，典型的な国策会社「台湾拓殖」の設立や資金調達，経営実態等にかんする経済・経営史的分析を通し，国策会社の本質と日本の植民地経営の特質を描き出す．

企業行動の指針は社会との相互影響のもとで定まる。企業内外の社会を主として利害集団として捉えるならば、企業を巡る利害集団の種類は歴史的に変遷してきた。これに伴い経営学における企業像も変化した。この事情を踏まえ、利害集団との関係で企業行動の指針が影響される姿を関連する主要経営学説を整理することによって明らかにした。

これまでの経営学の歴史において，経営と人間の関係はいかに捉えられてきたか。なぜ一時代に支配的だった人間観は次の人間観へと移り変わっていったのか。そこには時代のどういった要請があり，いかなる社会的価値観や理念が作用したのか。過去の経営学史を踏まえ，現代を冷静に位置づけ，来たるべき未来への扉を拓いた初学者待望の書。

画期的な製品やサービスを生み出す非連続イノベーション。企業の持続的発展に不可欠なその成功事例をベースに，理論形成を目的とした複数ケーススタディ手法を解説。日本企業に適した戦略的マネジメントを提案する。

多国籍企業が本国で培い競争力の源泉となった知識を，海外でも活用するための知識ネットワークとは。トヨタ生産システムと，日本ではあまり知られていない現代自動車の生産システムを対比的に分析し，グローバル競争に直面する企業の組織・戦略に示唆を与える。

想定外や不確実性にどう立ち向かうのか。リスクや失敗に対する意識を変え、進化や価値創造に結びつける「明るい失敗」の方法。

日本の生産性を上げ、低賃金を解消するには、どういう働き方が必要なのか。経営学と経済学、実務家による議論を収録する。

近年の動向を踏まえて産業・組織心理学の定番書を改訂。いっそう時代に即した１冊に。公認心理師科目「産業・組織心理学」にも。Webサポートでは各種資料を提供。働き方改革／ユーザ・エクスペリエンス／ストレスチェック／リスク・アセスメント／安全マネジメント ほか

価値創造、新規事業の変革だけでは間に合わない。既存事業のアップデートによる「収益獲得」に着目した新しいビジネスモデル論。

日本の研究力は危機的な状況にある。本特集では政策、ビジネス、学術的な観点から、大学セクターに求められるマネジメントを考える。

顧客対応は経営戦略である。デザインから運用まで、企業の競争優位を左右する顧客サービスの最新事例とマネジメント方法を紹介。

クリエイティブの極意はトップクリエイターに聞け。起業やイノベーションのヒントを音楽の創造技法から解き明かす画期的ビジネス書。

ＣＯＶＩＤ－１９は世界を、人々の行動をどう変えたのか。コロナ後１０年で経営者が考えるべき１０のイシューをマッキンゼーが解説。

大企業のアジャイル変革のプロが教える、日本企業再生の切り札。官僚機構の安定性と高速実験のハイレベルな両立で組織力を高める

「監視資本主義」という言葉を生み出したハーバードビジネススクール名誉教授が示す、資本主義と人類の未来のビッグピクチャー。

コロナ禍で日本経済は世界経済とのつなげ方がいっそう問われている。人材、観光、製品開発など、グローバル経営の課題を考える。

複数の生産拠点を持つ多国籍企業内で，本社を媒介せず海外子工場間で直接に技術移転が行われる例が増えつつある現状を捉え，その経営的な意義を問う。「教えることの効果」に着目し，海外子会社の自立と統制という，現代国際経営論の課題に一石を投じる力作。

具体的な課題やテーマを取り上げて，制度，自治体経営，理論，財政システムを網羅して解説する，定評を得てきたスタンダード・テキスト。情勢の変化に合わせ，全面的に改訂を行い，今の時代に適合した内容に刷新して，人口減少を取り上げた終章を増補した。

アフターコロナの世界はどう変わるのか。海外ビジネス、日本経済、企業経営・働き方から環境問題まで、最新トレンドが１冊でわかる！0

激動の世界で何が変わり、何が変わらないのか。グローバル経営の世界的権威が戦略立案のためのフレームワークを提供する。

『ハードシングス』著者の会社の社員第一号が明かす一流ＶＣの裏側。エリック・シュミット、エリック・リースら豪華メンバーが推薦！

イノベーションを起こし続ける企業やリーダーの秘訣はどこにあるのか。世界的名著『知識創造企業』から四半世紀、待望の続編。